会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

読んだ本などのブログ記事

読んだ本など(ムラゴンブログ全体)
  • 人間は誰しも、食うためには働かなくてはならない、という根本原則を、子供の頃に植え付けられます。 『働かざる者食うべからず』、という言葉は、人生の教訓のようにして刷り込まれます。 ですが、人間は働かなくたって、お腹は減るのです。 働いていないから飯を食べる権利はない、なんて、あまりにも理不尽過ぎます... 続きをみる

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  • 安部公房「題未定」短編集

    今年生誕100年を記念して、新潮社より安部公房の文庫本がなんと30年ぶりに発売されました。 ひとつは未完の長編「飛ぶ男」、もうひとつは初期短編集の「題未定」です。 (霊媒の話より)題未定―安部公房初期短編集―(新潮文庫) 新潮社 Digital Ebook Purchas 「飛ぶ男」の方は単行本で... 続きをみる

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  • 共産主義はなぜ腐敗するのか?

    現在私は定職には就いておらず、時間をいろいろなことに使えます。 自分を勤勉とは全然思っていなくて、こうなったのも生来の怠け者気質の為せる技なんだろうなと思います。 余った時間を有効に使う手段のひとつに『読書』があります。 図書館に行けば色々なジャンルの、それこそ読み切ることが不可能なぐらいの蔵書が... 続きをみる

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  • 最近読んだ本

    図書館で借りていた本を、痛風の安静時に読むことが出来ました。 街とその不確かな壁 新潮社 Digital Ebook Purchas まずは村上春樹さんの最新作、『街とその不確かな壁』です。 相変わらずのムラカミワールドで、1200ページという大長編ですが、スラスラと読み進めて行くことが出来ました... 続きをみる

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  • ほら 起きて! 目醒まし時計がなってるよ

    この並木良和という人の本、なんとなく気になったので、読んでみました。 ほら 起きて!目醒まし時計が鳴ってるよ 風雲舎 Digital Ebook Purchas 最近世の中に溢れているXデー、終末論などの全容が知りたいと思い、読み進めて行きました。 まず、やはりこの地球は人類の修行の場のようになっ... 続きをみる

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  • 箱男

    来年は、安部公房が誕生して100年になるのだそうです。 知らなかったのですが、それに併せて映画「箱男」が公開されるそうです。主演は永瀬正敏。共演として、浅野忠信、佐藤浩市という「濃い目」の布陣。 正直いって、あの小説『箱男』を完全再現するというのは無理な話しだと思います。あくまでもそのエッセンスの... 続きをみる

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  • デンドロカカリヤ

    若い頃に読んで、もう一度読みたくなる本というのが幾つかあります。 水中都市・デンドロカカリヤ (新潮文庫) 新潮社 本 安倍公房の、デンドロカカリヤという短編が、いま読んでも面白く、中味も全然色褪せていないことに驚きます。 デンドロカカリヤの冒頭は、 コモン君がデンドロカカリヤになった話。 という... 続きをみる

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  • 雑草で酔う

    先日ブックオフでたまたま見つけたこの本、買ってみました。 雑草で酔う~人よりストレスたまりがちな僕が研究した究極のストレス解消法~ 彩図社 本 著者はストレスが人より溜まりやすい性格で、そのせいで社会からドロップアウトせざるを得ず、軽トラで車上生活をしながら様々な雑草をタバコ変わりに吸っていたんだ... 続きをみる

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  • こころ 坊ちゃん

    夏の課題図書というわけではないですが、夏目漱石の『坊ちゃん』を読みました。 こころ 坊っちゃん (文春文庫―現代日本文学館) 文藝春秋 本 この本を一冊買えば、漱石の代表作の2作がまとめて読めることになります。 「坊ちゃん」は、本当にスラスラ読めました。なぜ夏目漱石が国民的作家なのかがわかる気がし... 続きをみる

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  • 寺沢武一さん死去

    マンガ『コブラ』で有名な、寺沢武一さんが心筋梗塞で亡くなられたとのニュースがありました。 私が小学生時代、すでに人気雑誌だった「少年ジャンプ」で、異色のマンガが始まったのを覚えています。 アメコミのような作画に、クールなセリフ。また女性キャラはちょっと目のやり場に困るようなセクシーな衣装を纏ってい... 続きをみる

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  • 吉本隆明『真贋』

    こんにちは。 学生の頃は、とにかく本を読むべきと言われていた気がします。 若い頃は吸収が早いので、一字一句が身に付くという理由もあったように思います。 また本には過去の教訓や、その人が経験して来た出来事などが書かれているので、それを追体験することが出来るという利点もあります。 言わば『転ばぬ先の杖... 続きをみる

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  • ベロニカは死ぬことにした

    芥川賞を取った市川さんの、『ハンチバック』、読了しました。 ハンチバック (文春e-book) 文藝春秋 Digital Ebook Purchas 先天性の難病で介助を受けながら生活している女性の、現実世界へのカウンターパンチ、といった内容です。 女性が主人公になっている作品ということで、こちら... 続きをみる

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  • 『転生したらスライムだった件』

    最初に断って置きますが、もしこのストーリー展開が好きな方がいましたらお詫び申し上げます。 こういう軽めの「なろう系」という物語が人気だそうです。ストーリーもスラスラと展開して面白いのでしょう。 ちなみに私は全然読んでいません。読んでもいないのにこんなことを言うのはなんですが、こういう意味のない転生... 続きをみる

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  • 生きづらさについて考える

    内田樹さんの、『生きづらさについて考える』を読みました。 生きづらさについて考える【毎日文庫】 毎日新聞出版 Digital Ebook Purchas 生きづらさといえば、もちろん精神的な疾患、適応障害やうつ、アスペルガー症候群などについてだと思いますが、この著作はそういうものではなく、日本を取... 続きをみる

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  • 〇〇の障害者

    先日芥川賞を取って話題になった、『ハンチバック』を買ってみました。 ハンチバック (文春e-book) 文藝春秋 Digital Ebook Purchas まだ読み終えていないのですが、この方は重度の障害を抱えているそうです。 そのようなハンデを抱えた方の視点というか、そういうものから繰り出され... 続きをみる

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  • ドストエフスキーは退屈か

    こんにちは。 若い頃から読書に興味のあった私は、主に日本の小説を読んで来ました。 いちばん好きだと思ったのは宮沢賢治で、そのあとは井上靖なんかも好きになりました。当時はとにかくお話として面白い本が好きだった気がします。 そして人生について悩み始める頃、今度は太宰治や小難しい思想本などを読むようにな... 続きをみる

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  • 仮面の告白

    こんにちは。 いま三島由紀夫の『仮面の告白』を読み進めているところです。 なんとまあショッキングな内容で、殆ど、「私変〇者ですがなにか?」と告白してるようなものです。 〇質者といえば、私もそれを否定しません。極論すれば、男はみな変態である、というのが持論です。 男というのは、そのような衝動というの... 続きをみる

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  • 予告された殺人の記録

    ガルシア・マルケスの、『予告された殺人の記録』を読みました。 予告された殺人の記録 (新潮文庫) 新潮社 本 とある片田舎の町で、実際に起こった事件をもとに書かれた中編です。 主人公がとある恨みで殺害されるまでのわずかな時間を、様々な登場人物の回想も交えて書いた小説で、それを中南米特有の風土なども... 続きをみる

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  • ジャケ借り

    今日は久しぶりに図書館に行って来ました。 いつも借りる本は吟味するのですが、そうすると自分の場合は小難しい本を選びがちです。 そこで今日は、なんとなくフィーリングで選んでみました。 ジャケ買いならぬ、ジャケ借りです。 ひとつは、あの有名な『老人と海』の新訳版です。新潮文庫版で以前読んだことはあった... 続きをみる

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  • 今日は死ぬのにもってこいの日

    今日は死ぬのにもってこいの日:ナンシー・ウッド著より 今日は死ぬのにもってこいの日だ。 生きているものすべてが、わたしと呼吸を合わせている。 すべての声が、わたしの中で合唱している。 すべての美が、わたしの目の中で休もうとしてやって来た。 あらゆる悪い考えは、わたしから立ち去っていった。 今日は死... 続きをみる

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  • 『安倍公房とわたし』

    こんにちは。 キャンプの帰りに、コメダ珈琲に寄って、読みかけの本を読んでしまいました。 女優の山口果林の、『安倍公房とわたし』です。 安倍公房と山口果林は、劇団をやっている頃から付き合っていたそうです。安倍公房は結婚していましたので、山口果林は愛人ということになります。 だからその関係を公には出来... 続きをみる

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  • 太宰治がHOTになっていた

    数日前に自分の性格上の問題を太宰治に絡めて記事にしたばかりですが、なんといまアメリカでは『人間失格』が人気なんだそうです。 きっかけは、Tik Tokで紹介された動画に多くの若者が共感し、次々に新しい動画が上げられているということなんだそうです。 私はTik Tokをやりませんのでどういった動画が... 続きをみる

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  • わが悲しき娼婦たちの思い出

    ガルシア・マルケスの最後の小説、『わが悲しき娼婦たちの思い出』を読みました。 わが悲しき娼婦たちの思い出 新潮社 本 90歳を迎えた主人公が、誕生日に若い処女を狂ったように愛したい、と決心して物語が始まって行く小説です。 なんとまあ、日本の小説からは想像も出来ないブッ飛んだ話です。またその話に周り... 続きをみる

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  • 1984年 読了(ネタバレあり)

    こんにちは。 ジョージ・オーウェル著:1984年、読了しました。内容は、架空の1984年に於いて、情報や思想を管理された統治社会で、それに疑問を抱いた主人公がその社会に反旗を翻そうとする、というものです。 以前から気になっていたので、古本を手に入れ、読み進んで行きました。 前半の、その統治社会が描... 続きをみる

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  • 1984年

    こんにちは。 以前から読もうと思っていた本が、ブックオフで売っていたので買ってみました。 一九八四年 (ハヤカワepi文庫) 早川書房 Digital Ebook Purchas 一部ファンの間では熱狂的な支持を得ている、ジョージ・オーウェル著:『1984年』です。 既にこの1984年というのは実... 続きをみる

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  • 第3次世界大戦はもう始まっている

    この間ちょっと興味を持った本です。 第三次世界大戦はもう始まっている (文春新書 1367) 文藝春秋 本 著者はフランスの文化人類学者のエマニュエル・トッド。ロシアのウクライナ侵攻についてメインに語っています。 西側メディアの、ロシアを『絶対的悪』とした論調を、多角的な観点から批判していて、ロシ... 続きをみる

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  • 水槽台兼用本棚の作成

    こんにちは。 仕事をしていたときは、年末にかけての整理整頓も慌ただしかったのですが、いまは時間がたっぷりありますので色々楽しみながらこなすことが出来ます。 いま現在床に置きっぱなしになっている本・雑誌類をまとめるため、本棚を作ることにしました。素材はずっと眠っていた水槽台です。 これに仕切板を付け... 続きをみる

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  • こんにちは、curiosです。 以前に新聞の文芸欄を見て気になっていた、星野智幸の、『焔(ほのお)』を読みました。 焔 (新潮文庫) 新潮社 本 焚き火の前に集まった9人が、それぞれ自分のなかの物語を語りながら、語り終えた瞬間に、消えて行く、という内容です。 内容は荒唐無稽なものですが、とにかく読... 続きをみる

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  • 本は地元の本屋で買うようにしよう

    こんにちは、curiosです。 昔から本屋さんが好きだった私にとって、本屋が無くなるというのは悲しいものです。 地方の高校に通っていた私にとって、学校帰りなんてそれは寂しいものでした。駅とは反対の方角にある帰り道には、寄り道して行くような場所も無く、ただただ来た道を、ひたすら自転車を漕いで帰るだけ... 続きをみる

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  • 百年の孤独

    こんにちは、curiosです。 セミリタイヤした後の重要なウエイトを占めることになる趣味が読書だと思います。 図書館に行けば本は幾らでもあるし、しかも無料です。もっとも、本当に気に入った書籍は購入したくなるので、その本と出会うためのマッチングの場とも言えます。 しかし図書館も、その自治体の規模やサ... 続きをみる

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  • 車谷長吉について

    こんにちは、curiosです。 心療内科で処方されたクスリを飲んでいて、最初は軽いものから段々と重いものに移行しているところです。 夕刻になると、すこし気だるさが感じられます。もっともこれは、仕事をしてる時から感じられる症状でしたので、クスリとは無関係の現象だと思います。 仕事をしている時も、午後... 続きをみる

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