会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

仮面の告白

こんにちは。


いま三島由紀夫の『仮面の告白』を読み進めているところです。


なんとまあショッキングな内容で、殆ど、「私変〇者ですがなにか?」と告白してるようなものです。


〇質者といえば、私もそれを否定しません。極論すれば、男はみな変態である、というのが持論です。


男というのは、そのような衝動というのを否定してはいけないと思います。


しかし、それを前面に出すというのもそれはそれで問題となります。あいつはヤバイから近付かない方がいい、そういう風に扱われます。


それにしても、この『仮面の告白』という作品は、その汚名を着せられることを恐れない、自分の信念のようなものを貫いて書き上げた、凄まじい作品と思いました。


じつは自分も若い時にそのような文章を書いたことがあるのです。でもそれは流石に見せられません。恥ずかしいのもそうですが、時効とはいえ内容がイタ過ぎます。


三島由紀夫の作品で、ふと自分の若い頃の痛々しい姿まで思い出してしまいました。これが文学の力というものなんでしょう。


自分の痛々しい姿を投影させることで、すこしは楽になれたような気がしました。

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