生きづらさについて考える
内田樹さんの、『生きづらさについて考える』を読みました。
- 生きづらさについて考える【毎日文庫】
- 毎日新聞出版
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生きづらさといえば、もちろん精神的な疾患、適応障害やうつ、アスペルガー症候群などについてだと思いますが、この著作はそういうものではなく、日本を取り巻く現状についての考察となっています。
そして、サンデー毎日に連載していたエッセイをまとめたもののようで、自分の思想の寄せ集め、という感じがしました。
所々に興味深い考察はあったものの、表題の『生きづらさ』に対して掘り下げているという実感はなく、悪くいえば『釣り』のタイトルだと思いました。
日本がアメリカの実質的な支配下にあるということも、もう散々言われていることですし、目新しさはありません。
この本を、この題名にしようとした意図がいまいち理解出来ません。
表紙の金魚がカワイイのが唯一の救いだと思います。