会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

車谷長吉について

こんにちは、curiosです。


心療内科で処方されたクスリを飲んでいて、最初は軽いものから段々と重いものに移行しているところです。


夕刻になると、すこし気だるさが感じられます。もっともこれは、仕事をしてる時から感じられる症状でしたので、クスリとは無関係の現象だと思います。


仕事をしている時も、午後3時ぐらいの時刻になると、なんとなく気だるさが感じられるものでした。心が自然と沈んでいくような。


やはりその頃から、自分でも気付かないぐらいの違和感を感じていたのだと思います。冗談で、「鬱になったら休めるかな」なんて言っていましたし。


話を変えますが、最近図書館で、お気に入りの作家を見つけました。


飆風
飆風
講談社
Digital Ebook Purchas

車谷長吉(くるまたにちょうきつ)、という作家で、2015年に亡くなっています。


この方は私小説家で、自分の身の回りに起こったことや、実家とのいざこざなんかをそのまま載せて本にする、というスタイルの作家です。


またこの方も社会でなかなか居場所を見つけられず、いろんな職を転々とします。そして最終的には作家で成功するのですが、心は世捨て人を目指していた、ということです。


また強迫神経症の気があり、一日に何百回も手を洗わないと死ぬ、という強迫観念に襲われていたそうです。この本の表題作の『飆風』という作品に、その葛藤の様が描かれています。


こういう時期ですので、このような自分の病に翻弄された生き様のようなものを読むと、自分に重ねないわけには行かず、共感してしまいました。


皆さんも機会があったら手に取ってみて下さい。

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