セミリタイヤ者のクルマ事情
こんにちは。
よくセミリタイヤしたら、固定費の掛かるクルマは持たないで、公共交通機関を利用するべきなんて意見がありますね。
確かにそうなのですが、それは公共交通機関が発達している都市部のケースに限られると思います。地方では、クルマが無いと生活自体が成り立たないケースが多いです。まず仕事の面でも必要ですし、日用品の買い出しや、病院に行くなんて場合も、クルマが無いと大幅に利便性が落ちます。
地方は公共交通機関が発達してない代わりに、道路は広くて快適、という場合が多いのです。また土地も余っているので、郊外に大きめの施設を建てやすく、そこに行く手段として、クルマを想定した造りになっていると思います。だから幾ら固定費が掛かるといっても、クルマを手放すのは死活問題になるのです。
また、クルマでドライブするというのは、端的に気持ちいい、というのがあります。遠くの山々や移り変わる景色を眺めながらのドライブは、クルマ好きにとって欠かせないものだと思います。どこかへ行くというだけで、日常の生活からの脱却が出来ます。だからクルマを手放すというのは、かなり厳しい選択となります。
私がいま乗っているのは日産のノートe-powerです。初代モデルで、もう7年経過していますが、変える気にはまったくなれません。確かに軽自動車に較べて税金は高いですが、セカンドカーならともかく、1台目のクルマが軽自動車なんて楽しくありません。
また最近の軽は高いですね。なんだかんだで総額200万円が普通になっています。ヘタをしたら普通車を越える勢いです。これはすこし異常な気がします。本来の軽自動車の長所を打ち消しているとしか思えません。あんな小さくて華奢な箱に、それだけの対価を払う価値があるのか?消費者にはもうすこし冷静になって貰いたいと思います。
話しを戻しますが、私のノートは実燃費が22km/lぐらいです。これはセミリタイヤ生活者にとって、本当に助けになります。例えば地元(静岡県の東部)から神奈川県の厚木に行くとしても、ガソリン代は片道500円掛かりません。気晴らしも出来て、またお得な買い物も出来て、それで行って帰って来て1000円で済むというのはとても有難いです。どうせ自動車税を払うのだから、折角なら有効に使う方が何倍もいいと思います。
時代はこれから電気自動車にシフトして行く、ということになっていますが、我々のようなセミリタイヤを志す人間にとってはまったく無用の長物だと思います。あのような高価なものを買うという金銭的余裕はまずありませんし、残された人生からいえば、いま乗っているクルマを大切に労わりながら乗って行く、というのがいちばんオトクだということがわかっているからです。
そのためにはいまあるなかで、最大限の燃費性能を持っているクルマを選び、それを長く労わりながら乗って行く、というのが、セミリタイヤ生活者のベターな選択だと思います。