会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

逃げのセミリタイヤから攻めのセミリタイヤへ

こんにちは、curiosです。


先週TVを見ていたら、ヨーロッパ各地で熱波による被害がもの凄いというニュースがやっていました。


各地で森林火災が発生し、水不足が深刻化し、熱中症などにより数百人もの人が死んでいるとのこと。


日本から見たらいまいち実感が湧かないかも知れませんが、ヨーロッパなど諸外国では、水というのはとても貴重なもので、日本みたいに無造作に使えるものではありません。ドイツなどでは洗車も制限されているほどです。


フランスのゴルフ場では、グリーン上のホールがコンクリートでふさがれ、環境保護団体が一部の富裕層の為に水の使用が優遇されているのに抗議するためにやったとのこと。ゴルフ場というのは芝のコンディションを維持するのに大量の水が必要なのです。


以前にUPした、ホットハウス・アース問題 という記事ですが、そんなに先のことではないのかも知れません。少なくとも、ヨーロッパなどでは、我が身に降りかかりつつある深刻な問題として捉えられていると思います。


ここですこし話を戻しますが、セミリタイヤを目指す人が最近増えているのは、社会の過酷さに嫌気が差したということだけではなく、地球環境的な面からもそろそろヤバイというシグナルを感じ取っている人が多いのではないか、ということです。一見すると”逃げ”のようにも取られるセミリタイヤですが、一部の人間の享楽のために様々な物が開発され、地球の環境にプレッシャーを掛けているのはおかしい、という至極真っ当な思考回路がセミリタイヤという選択肢を選ばせたということです。


自分などもこの社会の過酷さから逃れるために選んだセミリタイヤという道ですが、会社生活を続けている段階から、なんでもっとみんなモノを大事にしないんだろう、という意識がすくなからずありました。宴会などでは大量の料理がロクに手も付けられないまま捨てられ、新車が出る3年ごとにクルマが買い替えられ、まだ使える家電が平気で集積所に捨てられたりしています。


その無駄を無くせば、人はもっとこじんまりと(苦労せずに)生きられるのではないか?そんなおぼろげな問い掛けが頭の中にあった気がします。勿論当時はそんなことを言えば若年寄り扱いされるのは目に見えていたので敢えて黙っていましたが。


ですが僅か40年で、地球環境がここまで悪化するとは誰も予想だにしていなかったと思います。下らない経済至上主義のおかげで、ここまで人類が追い詰められてしまった。また一部の人々は、まだ経済的な発展を追い求めています。


我々セミリタイヤ民は、そういうことをいち早く察知した進化型市民として、これからのお手本となるべき存在ではないかとも思うのです。


我々の選択は、逃げという観点から選んだわけでなく、先見の明とリスクヘッジの観点から選んだ攻めのセミリタイヤ、ということが出来ると思います。

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