会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

日本は貯蓄残高がすごいらしい

日本は世界でもトップの国民貯蓄額を誇るそうです。


国民全体の預貯金などの総額は、およそ1000兆円ほどあるそうです。


それらがあるということは、どの家も相応の貯蓄があり、貯まったお金を抱えているということだと思います。


しかし、それらを抱えたまま朽ち果てて行く、といった可能性もゼロではありません。


私はいま検針の仕事で地元の民家を回っているのですが、そこにはかすかな廃墟の気配があります。


みんな家は立派です。昔からの旧家でお屋敷を建て、広大な庭があったりします。


でも子供が出て行き、老夫婦だけでそんな屋敷に住んでいる、もしくはどちらか一人になってしまい、殆ど人の気配がない、そんな佇まいの家がそこかしこに見られるのです。


そこには膨大な資産を抱えたまま、朽ち果てて行く者の末路、といった感が漂っています。


お金をただ単に使えばいい、という話ではありませんが、あまりにも守りに入り過ぎて、資産と共に埋もれて行くことしか出来ない、そんな結末が垣間見えます。


お金の持つパワーは確かに凄いですが、それを有効に活かし切れない人というのがあまりにも多い。そういう人たちは通帳に幾らお金が貯まったということにしか楽しみを見出せないのでしょう。


お金は有効に使ってこそ、その真価を発揮出来るものです。


大多数の人のお金に対する執着は、その事実を見落としているということの証明に他なりません。

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