会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

グラスター・ゾルの思い出

こんにちは、curiosです。


いよいよ退職の日が近付いて参りました。


取り敢えず今週は職場にある自分の荷物を整理しに行く予定です。


そして最後の週は辞令の交付。社長から直々に手渡して貰います。


いまの職場で一番印象に残っているのは、年末の大掃除に使った『グラスター・ゾル』です。


まず名前がインパクトありますよね。”グラスター・ゾル”なんて。昔流行ったビデオゲームの対地攻撃武器みたいです(ザッパーとブラスター、そしてソル、これで思い当たった方は同世代です)。


こちらのグラスター・ゾルは対地攻撃武器ではなく、ガラスクリーナーです。出番は大体12月の最後の週、地表からニョキニョキと出て来るのでは当然なく、大掃除の時に、ガラスを拭いとけ、とぞんざいに渡されるものです。


こちらは「おいおい待ってくれ」と言わざるを得ません。ガラスだけ拭いて、綺麗になったなんて世迷言を抜かすとは何事だと。


実際、ウチの職場は掃き溜めです。ロッカーにはカッパや長靴が脱ぎ捨ててあるし、トイレなんて配管が古くていつも異臭を放っています。事務所の外は古い道具が捨てられて雑草に埋もれています。


そんなトコには目もくれず、取り敢えずガラスを拭け、と手渡されるグラスター・ゾル。


お前の眼は節穴か?とツッコミたくなります。これだけ手を掛けなければいけない所があるのに、ガラスを拭いて取り敢えずカッコが付けばいい、とは何事だ。


そして終わったら通常の仕事に早く取り掛からせたい、という思惑がミエミエです。一分一秒たりとも、遊んでいる時間を作らせたくないのです。


そんな切ない私の記憶に、このグラスター・ゾルの派手なパッケージは強烈な印象を残しました。そして新年が明けて、初出勤時に因縁を付けられてブチ切れて、休職と相成ったのです。


思えばグラスター・ゾルを使っていた頃から、上司に対する私の不満は鬱積していたのかも知れません。とくに年末の時期においてさえ、部下をのんびりさせるつもりはないという魂胆に、辟易としてしまっていた。


このグラスター・ゾルは、私の会社に対する不満を炸裂させる対地攻撃武器だったのでしょう(殆ど無理がありますが、そのきっかけになってくれた思い出です)。

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