会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

会社員に向いている人とは②

こんにちは、curiosです。


前回の続きです。


私を含めて会社員に向いていないと感じる人達は、嫌々やっているとは言わないまでも、義務感がそこに発生してしまっているタイプだと思います。


それに較べて①で挙げたような人たちは、仕事を嬉々としてやっている、何故こんなことをやっているのかという疑問を抱いたりしていない。これは当然の責務だと思ってやっています。


そしてその責務の先には、自分がいずれこの会社組織を背負って立つという展望が見えている。だから嫌なことも苦にならない。


ここが、私たちのような社会に疑問を抱いている人間との違いだと思います。


これはもう生まれ持っての性質と言うしかないと思います。会社員に向いている人は、正しい方向にそれが向かえば、会社にとってはプラスになる人材だと思います。一人で何人分もの仕事をこなし、プライベートでも仕事に対するモチベーションを維持し続ける。周りの人も、彼をリーダー格と認め、従うでしょう。


ですがそこに、『俺がこの会社を回している。だから俺が認められないのはおかしい』という独善的な思考が入っている場合は別です。何故同期のあいつと俺が同じ待遇なんだ、俺の方が何倍も仕事をこなしているじゃないか、とか、俺は休みも返上して会社に出て来ている。その頑張りが給与に反映されていない、などの不平を平気でこぼすような人間がいます。


そもそも、その頑張りというのは、自分が仕事が好きだからという理由でこなしているものです。その結果が同期との差に繋がったとしても、その同期はやるべきことをやってないというわけではない。却って、やるべきことを自分の時間内に『無理なく』こなしている、という点では優れた人材です。


またそういう人間は、他の人間の仕事振りをあまりあげつらったりしません。俺がこんなにやっているのに、なんて批判めいたグチはこぼさない。会社と自分との関係を、客観的に見ることが出来ている。


いままでの会社組織というのは、①のような人間が会社員のあるべき姿とされて来ました。そしてそのような人材が主導権を握って来た。ですがその結果が、現在のようなストレスと様々なハラスメントに溢れた社会となった。そして効率がいいとされていた従来の構造ですが、いまでは余暇を充実させた方が効率がいいという研究結果が出ています。様々な面でいままでの日本の問題点が浮き彫りになって来ている、と思います。


会社員に向いている人、というテーマを掲げましたが、本当に言いたかったことは、従来型の会社員、つまり会社員の鑑とされて来た人たちが、如何に社会を歪め、我々をここまで追い込んで来たか、ということでした。


つまり、会社員に向いている人=日本の現状をここまで追い込んだ人、ということを逆説的に浮かび上がらせたかったのですが、伝わったでしょうか?日本がもう一度勢いを取り戻すには、そこからの脱却が鍵を握っていると思います。

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