会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

月10万円の方法論

こんにちは、curiosです。


私がいちばん病んでいた頃(大体30~35歳ぐらい)、とにかく月10万円がどこかから入ってくれば、私はこんなに苦しまなくて済むのに、と思っていました。


月10万さえあれば、家に引き籠って、生活費を賄えます。その他のことは、とくに望みません。そんなところまで追い詰められていた、ということです。


ですがこれはいまのセミリタイヤを志す人と、そんなに違わない考えだと思います。月10万ということは、年間120万円です。FIREの4%ルールだと、およそ3000万円の元本が必要となります。


その当時はとにかく働き続けるしかないという結論に自らを追い込んでいました。そして当たる見込みもない宝くじを毎回買っていました。


先の見えない暮らし。その暮らしぶりに、自分でも自虐的になっていたと思います。でも自虐的になったからと言って、別になにかを壊すわけでもない。根っからの小心者なので、社会のルールを破ることはありませんでした。


そして話は飛んで今になります。今も自分の思想は当時のままです。そして、会社の方はドロップアウトを余儀なくされつつある。


ですが、気付いたのです。残りの人生を、月10万でやって行くのは、不可能じゃないと。


60歳になるまでの5年間は、いままでの預貯金でやっていける。そして60歳になれば、個人年金が月に約7万入る。そして65歳になれば、待ちに待った年金が入る。そうすれば、収支的にはトントンどころかプラスになります。個人年金の方は70歳で打ち止めですが、その間にすこしでも浮いた分を貯蓄しておけば、その後の年金暮らしもひっ迫することはない。


当時の病んでいた自分にとって、喉から手が出るほど欲していた月10万円の暮らしです。自分はそこまで到達出来たということです。


FIREのルールに則って言えば、元本を出来るだけ目減りさせないのが基本です。ですがいまから3000万円まで資金を殖やすことはほぼ不可能です。だからそのルールはひとまず無視して、とにかく月10万の生活を持続的に続けることが出来るかどうか、そこに焦点を絞ってみる。


そして必ずしも、月10万をすべて使い切る必要はありません。また仕事だって、なにか別の働き口が見つかるかも知れない。そうすれば、逃げ切るのは尚更容易になる。


貯蓄が目減りして行くのも、そんなに堪えないことと思います。元々腐って投げていた人生です。生きて食っていけるだけで、当時の自分も充分なはずです。


発想の転換とも言えるこの方法、いざという時の奥の手として取って置きたいと思います。

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