フジアザミ
こんにちは、curiosです。
先日、キノコ採りに富士山登山口まで行ってみたら、道端にフジアザミが咲いていました。
普通のアザミと違い、葉や花に重量感がありますね。
このフジアザミ、私が以前に野営地として使っていた林道にも沢山自生していました。そこは人が滅多に来ない林道で、そういう場所だからきっと採取されずに残っていたのでしょう。
その林道は、大規模な崩落があり、現在は行くことが出来ません。
フジアザミは富士山の噴火によって出来た火山層(スコリア)の上に咲くことが多く、栄養豊富とはいえない土壌を好んで自生するという変わった植物です。
地元の人はこの花のそういう気質を好んで、サークル名や同人誌などの名前に使ったりします。
きっとここら辺の人は、先祖代々富士山の影響の下に生を営んで来たので、その象徴ともいえるフジアザミに、自身の姿を重ねているのかも知れません。
噴火のときにはすべての土地に火山灰が降り積もり、その地帯は壊滅してしまったことでしょう。また畑などは使い物にならなくなり、農作物を採るのにも大分苦労したと思います。
でもここの人たちは富士山が好きで、それでもここに残って生きることに決めたと思います。そして富士山のもたらす恩恵も多大なものであったので、なんとか耐えられた、ということなのでしょう。
フジアザミの、なんとなく凛とした佇まいは、ここら辺の人の生き方にも影響している気がします。