会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

FIREは自分にとっての救いの思想・其の二

さて、本屋で投資関係の本をパラパラとめくって、FIREというライフスタイルを発見した自分は、


「これはまさにこれからの自分の指標となる生き方だ」、と実感します。


このFIREという生き方が、アメリカから発祥したということ、つまりいちばん経済や文化の進んだ国から広まって来た考え方だということも、その確信を高めてくれました。なにしろ自分はアメリカが大好きです。ハンバーガーや、コカコーラ。ジーンズにポップコーン、挙げればキリがありません(ちょっと古いか)。


まず何より、アーリーリタイヤというのが経済的エリートだけの特権ではなく、ごく普通の、というよりは経済的に困窮している人でも可能だという点が気に入りました。徹底的に支出を見直すことによって、固定費を削り、浮いた分を投資に回していく。そして4%ルールという方式によって、資産を取り崩すことなく暮らしていける、という考え方です。


つまり自分のような社会的に虐げられてきた人間にも、等しくチャンスはあるということになります。


その先見性、さすがアメリカだと思いました。そして先だっての、自分の貯蓄額が大台に乗っていた、という事実。


この二つが、自分のなかで合わさってスパークしました。


いままで、苦汁を舐めながらもなんとかしがみ付いてきた会社生活。いいことなんてないけど、とりあえず生きて行こう、いや、生きて行くしかない・・・。前向きになんてなれない性格ですから、生きて行くしかない、という心境だったと思います。行く会社行く会社で、躓き、心を打ち砕かれた日々。


ですが、本当のヤケ(自暴自棄)は起こさなかった。日々のストレスも、多少はお金(衝動買いなど)で解消したけど、借金をするというところまでは行かなかった。むしろ節約を心掛けた。


そういうなんやかやが、報われた瞬間だと思いました。自分にはまだ、逆転のチャンスがある。


会社勤めは、いまでも苦しいですが、苦しみの質が、すこし変わったように思います。不遜ですが、『こいつらには俺のことは絶対わからない』という憐み、そういった目で周りの人間を見ることが出来るようになりました。


そんな感情がしばらくは渦巻いていましたが、これからはそのFIRE達成の項目のひとつひとつを行動に移さなくてはならない、と気持ちを引き締めることにしました。


・・なんだか私の悪いクセで、ややドラマチックになり過ぎるきらいはありますが、とにかく『FIREに出会って、自分は救われた』、ということです。ここに来て下さる皆さんにも、通じるものがあるといいのですが。

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