会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

なぜジョーカーは人を惹き付けるのか


HIT ME! (Batman on Batpod vs Joker) | The Dark Knight [4k, HDR, IMAX]


バットマンシリーズの悪役のなかでも、ジョーカーは頭ひとつ抜けた存在として扱われています。


他の悪役に較べて、ただコミカルなだけでなく、その存在が、社会のなかでの最下層の人たちの思念を掬い上げている、と思われるからです。


俺がこんな風になったのは社会が悪いからだ、社会がもっと公正なら俺はこんな風にはならなかった。


この世界で不遇な生を送っている人たちは大体そんな風に思っています。それがいわゆる『逃げ』に他ならないとしても、死ぬまでその問い掛けは延々となされなければならないからです。


この無間地獄のような世のなかにあって、そんな切なさを抱えたまま生きて行くのは容易ではありません。その思いを代弁してくれるようなヒーローの存在が必要です。


バットマンシリーズで、どちらかといえば正義の味方のはずのバットマンが脇役に追いやられ、悪役のはずのジョーカーがヒーローの輝きを帯びてくるのは、そんな人たちの思念が結集して行ったからだといえます。


資産家の息子として生まれ、悪の巣食う街でそれと対峙しようとするバットマン。


片や社会の最下層で生まれ、なんの家柄も後ろ盾なく社会を憎しみながら生きて来たジョーカー。


どちらがこの時代の民衆の心を掴むかというのは、いうまでもないですね。


私の心情も、どちらかといえばジョーカー側です。


かといって犯罪を犯すということはしませんが。


好きなことをやって、適度にガス抜きをしながら生きて行きたいと思っています。

×

非ログインユーザーとして返信する