会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

天使の梯子

先日キャンプに向かう途中、西の方に、天使の梯子が見えました。



あまりはっきりとは見えなかったのですが、暗い空とのコントラストがよく、写真を撮ってみました。


澄み渡った綺麗な空もいいですが、私はちいさい頃から、こういう暗い空が好きでした。西洋絵画の神話のシーンによく描かれるタイプの空で、家にあった百科事典に載っているその手の絵画を、じーっと飽きもせず眺めていたものでした。


そういうものに魅かれていたためか、私が社会に出てからの乖離感は凄まじく、まさに現実との戦いでした。現実というのは世間であり、会社であり、人間でした。世の人間というのはこういった浮世的なものには興味がないらしく、ポーッとしている私を、それこそ目の敵のように追い詰めて来ました。


そうしてここまで来て、また自分の世界に立ち戻ることが出来ました。私のようなタイプの人間は、世俗的な社会には生きられないので、絵を描いたり、なにか創作的なことをして生きるべきだったのかも知れません。


芸術家や、クリエイティブな世界で活躍している人たちにことさら魅かれるのも、そういった理由からと思われます。

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