会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

サントリーの大幅値上げに思うこと

先日サントリーから高級銘柄の大幅値上げが予告され、話題となりました。


それらはなんと山崎や白州、響などのプレミアムウイスキーが、軒並み50%も値上がりするという、衝撃的なものでした。


例えば山崎の、現在の定価4500円が、一気に7000円となります。


もっともこれらのウイスキーが現在、定価で入手出来るということはまずなく、ネットなどでも10000円以上のプレ値が付いています。


そういうことからすれば、サントリーが自社の製品の価格を、適正価格に近い状態まで持って行ったということが言えると思います。


それによってどういう作用が働くかというと、まず転売目的による買い占めが少なくなることが挙げられます。


4500円のものを購入して、10000円で売れるとすれば、5500円の利益が出ます。


これが7000円となると、3000円に減ってしまいます。


これまでは血眼になって探していた転売ヤーも、うま味が少なくなり、買い占めを控えることが予想されます。


また一部のバイヤーや酒販店には、かなりの数の山崎・白州がストックされていると聞きます。それらの市場価値を大幅に下げることが出来ます。


また、コンビニで売っているミニボトルにも、その仕入れと同時にコンビニを回る『追っかけ』のような人たちが存在していたらしいです。なんとか定価で手に入れることの出来るミニボトルでさえも、ネットに流されて高値が付きます。


そういうことを考えれば、今回の大幅値上げはサントリーが独断的に判断したものではないと思います。


買い占めが無くなり、市場に出回る機会が多くなれば、多くの人がプレミアムウイスキーを楽しむことが出来る。また法外ともいえる価格で購入するよりかは、本来の価格で購入して貰えれば、ということだと思います。


ですが、最近のウイスキー全般の値上げにより、ウイスキーから卒業する人たちも出て来ると思います。


私も、庶民のお酒とはいえなくなってしまいつつあるウイスキーから、距離を置こうかと思っています。


そして、ひょっとしたら、これがお酒自体から卒業するチャンスだと思っている人たちも大勢いる筈です。私もその一人です。


先日のエントリでも言いましたが、大企業が利益を独占している状態の酒類販売、これ以上庶民を苦しめるのなら、そんなものからはヒョイッと抜けていいのです。


だから今回の大幅値上げは、そのきっかけを与えてくれる機会になるとさえ思っています。

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