会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

尾根を行く

とくに用事がなくて天気がいい日は、大抵どこかに歩きに行っています。



今日も荒れるとの予報でしたが、近くの里山に行って来ました。


そこの尾根を歩いて行き、すこし丘になったあたりで休みます。



遠くに富士山と、先日登った『白クラの頭』がそびえています。


そのまま尾根伝いに登って行けば、その山のピークに到達することが出来るのですが、勾配がキツくなって来るにつれて恐怖心が勝って来てしまい、思い止まることにしました。


なにしろ一人なので、万が一滑落してしまったらそれまでとなります。骨が折れても誰も助けに来てはくれません。


最近道を歩いているだけで足を挫くことが多くなりました。多くは横にグキッとなる捻挫ですが、これがもうすこし酷くなると、恐らく歩行不能になると思います。足をトントンとして大丈夫なことを確認するのですが、その度にホッとします。


単独行動が多い自分にとって、歩いて行く毎に痛みが酷くなって行くのは、それだけで恐怖です。もしかして今日はここでひと晩明かさなければいけなくなるかも、そんな可能性もあるからです。


夜になるにつれてみるみる下がって行く気温、濃くなって来るケモノの気配、そしていちばんの難敵である自身の恐怖心、そんなものとひと晩中饗宴を繰り広げなくてはなりません。


いつでも最悪のことを考えて行動する、臆病なくらいに慎重に状況判断する。


単独登山には、そのぐらいの資質が求められます。

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