会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

不謹慎だが、思ったこと

山へ遊びに行くときに地元の集落を通って行くのですが、先日久しぶりに昔よく会った人と出逢いました。


その人とは個人的な面識は無いのですが、私と同学年で、なにかの集いのときによく見掛けていました。


その人は小人症で、若い頃から背丈が伸びず、そのせいか頭部が異様に大きく見えます。


それでも日常生活をするのには支障が無いので、普通に社会生活を営んでいます。


そしてその人は役所に勤めているので、稼ぎもそれなりだ思います。すくなくとも暮らしぶりが貧乏、という感じはしません。


着るものを見ても、一定水準以上の稼ぎがあるということを物語っています。


現在私が置かれている立場よりも、ひょっとしたら経済的には恵まれているかも知れません。


ですが(不謹慎ですが)、それが五体満足ということに較べれば、本当にどれほどの優位性かということを改めて考えさせられました。


人は、経済的安定性や地位に憧れますが、じつはそれも五体満足な身体があってこそのことです。


五体満足な身体があれば、もうそれとは較べものにならないぐらい恵まれている、ということなのです。


もちろんこんなことは私の胸の内で思ったことです。ですがそういうこと(奇跡のようなもの)に気付かせてくれたということで、改めてそういう人の存在に感謝せざるを得ませんでした。


そして私も(この宙ぶらりんな状態でさまよっているような自分が)、或いは誰かに似たような気付きを与えているのかも知れない、そんなことを思うようになりました。


本当に不謹慎ですが、気付いたことのひとつになります。

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