会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

人手不足は想像以上に深刻となるのに

日曜日の地方新聞の一面に、土木業の担い手不足との記事がありました。


どの職種でも人材不足が懸念されていますが、若者が最も嫌う現場仕事の人材不足が表面化したようです。


よく見てみれば道路工事をやっている方たち、年配の方が目立ちます。ベテランといえばベテランなのですが、その後の担い手が見つからないとなると、これからの補修作業に影響が出るのではないかと思います。


昔は土木工事といえば、威勢のいいオジさん連中がバンに乗り込み、現場へ向かうというイメージがありました。そういうバンを何度か見掛けたことがあります。


申し訳ないのですが、私もそこに入るかと思うと、ちょっと尻込みしてしまうものがありました。そのバンの雰囲気というのがまた独特で、現場に向かうまでにすっかり気疲れしてしまうのではないかと思ったからです。


そういう面がいまの若者が敬遠する一因にもなっていると思うのです。あのような殺伐とした車内で現場まで向かい、それから罵声や怒号が響く現場に放り出される。そんなイメージが先行してしまうので、草食系と呼ばれる若者がしり込みしてしまうのもわかります。


それに加えて人手がますます足りなくなって来るという昨今の状況、よっぽど待遇面を上げない限り、人が戻って来るということはないと思います。


すべての人手不足の仕事に共通する事柄として、待遇(金銭面)の悪さ、現場仕事、悪いイメージが先行している、というのがあると思います。


それなのに、その土木業の担い手不足の記事のなかで、専門家の意見として、


「生活に不可欠なインフラの整備や災害の復旧などの工程を学び、土木が社会を支えていることを知ってもらえるようにすることが重要」、などと言っています。


あのー、綺麗事じゃないんですよ?要はその職場の雰囲気が悪くて給料が低いので、割に合わないと取っている人が多数なんです。


まあこんなことを言っている専門家や、他人事と思っている官民の上の人たち、きっと人手不足の手痛いしっぺ返しを受けることでしょう。

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