会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

富士登山(2023.9.14.)

ハイシーズンを終えた富士山に登って来ました。


夜の3時に家を出て、須走口の駐車場で身体を馴らすために小休止します。


午前4時に登り始めました。


最初は参道のようになっていて、神社をくぐると登山道となります。


それにしてもまだ真っ暗なので、景色を楽しむということが出来ません。もうちょっと進んで行けば、視界も開けるはずなのでひたすら歩いて行くことにしました。



そして林を抜けたので、夜明けの街並みを写してみます。


私の住んでいる町が拡がっています。本当に、人というのは山々に囲まれて暮らしているんだなと実感しました。


そしてもうすこし進んだところで、今度はご来光を収めることにしました。



これはまだ6合目ぐらいですが、充分に綺麗です。



そして振り返って、朝日に染まる富士山も撮りました。これからこの頂きを、目指して行くことになります。


正直6~7合目までは余裕かなと思っていました。登山道自体もなだらかで、リズムよく登って行くことが出来ます。



これは7合目の山小屋です。青空とよく合いますね。


ですが8合目を目指す辺りから、勾配がキツくなって来て、ペースが落ち始めて来ました。高山病対策は時間を置いてしっかりやったつもりなのですが、すこし立ちくらみのような症状も出始めます。


こりゃヤバいな、と思いました。登山道で転んだりしたらそのまま転げ落ちて行ってしまう。



本8合目まで来ました。ここで判断し、今回は引き返すことにしました。


残りあとすこしなのですが、こういう判断も必要と思います。なにより、8合目から見える景色というのが恐怖心を倍化させます。



雲は遥か下、赤い山肌。下界と隔絶された世界というのが、嫌でもわかります。こういうのをムリして登って行った人が、救助隊のお世話になったりするんだと思います。


元来た道を進みます。下山は下りなのでそんなに大変じゃないだろう、と思いきや、なかなか足に来ます。砂地はいいのですが、溶岩帯の登山道は、むしろ下りの方が危ないです。楽に乗り越えたいのでジャンプしたりすると、膝にも来るし、着地のときに足を踏み外してヒヤヒヤすることもあります。


これはきっと富士山を舐めた自分への戒めだな、と思いながら進みました。


ゴールの須走口に降りたのは午後3時でした。これで今シーズンはもう来ることはないと思います。


近くの山で歩いていたぐらいでは、やはり日本一の山と対峙するのは不充分だということがこれでわかりました。また来シーズン、その教訓を活かして挑戦したいと思います。

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