会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

セミリタイヤにお勧めとは言えない趣味

こんにちは。


私は現在働いていないのですが、60までの残り5年間を完全に逃げ切れるとは考えていません。


だから日頃の生活を節制しているのは勿論、自分なりに勤まりそうな仕事を日々模索しています。


ですが完全にやりたいこともしないで封印するというのは、自分のポリシーに反します。


だから好きなことや趣味にはそれなりにお金を掛けています。それがなければ生きる屍も同然だからです。


自分の方針としては、道具を揃えるのにはそれなりの費用が掛かるが、それ以後の活動には比較的掛からないもの、という基準があります。その基準で言えば、山登りや釣り、というのはそれを満たしています。


だからこのふたつはセミリタイヤした人たちへの趣味として、充分お勧め出来るものだと思います。


それとは逆に、道具や機材を揃えた後も、ハイグレードな道具が欲しくなったり、活動するのにコンスタントな費用が掛かる、というのはお勧め出来ない趣味だと思います。


まずその代表格がゴルフです。ゴルフはひと昔前は上流階級のスポーツ、と呼ばれていました。会社の管理職や、役付の人たちがやるスポーツというイメージがありましたね。そのイメージを決定付けたのは、バブルの頃のブームでしょう。


高級車で乗り付け、豪華なクラブハウスで一服し、ラウンドして昼食を摂り、帰りにはお土産まで買う、ゴルフ場に落とす金額は5万円ぐらいが相場だったと思います。


それから時は流れ、いまは一般の人でも取っ付き易いぐらいの金額に落ち着いていますが、それでもなんやかんやで1万円は掛かるでしょう。そして道具も、新しいクラブが発売されるとそれを追ってしまうので、掛けようと思えば幾らでも掛かってしまうのです。


初期費用、活動費用の両面から見ても、ゴルフというのはお勧め出来る趣味ではありません。


もうひとつ、活動費用はそれほどではないのですが、機材購入費用がバカにならない趣味があります。それはカメラです。


私が以前、湖で釣りをしていると、富士山を撮ろうとしているアマチュアカメラマンに遭遇しました。挨拶を交わし、カメラの話しになったところ、そのカメラマンの発した言葉に度肝を抜かれました。


『この1眼レフ、レンズだけで3種類あって、ひとつ30万するんですよ』と事も無げに言ったのです。


レンズが30万??そんな世界なの?こりゃ近付かない方が良さそうだ。


山登りに行くと、近くの撮影スポットに、ドデカいカメラを構えたアマチュアの方が沢山居ます。その方たちの手には、総額ウン十万ともいえるハイテクの結晶が握られているということです。


勿論、そんなお金を掛けなくてもカメラを趣味にすることは出来ます。ですがハイテクの世界というのは、新しいものが出るとそれを手にしないと収まらない、そんな空気があります。だからカメラを趣味にするのはセミリタイヤ者にとってかなりのリスクがあるのです。


私がもしカメラを趣味にしていたら、まだ仕事をしていたかも知れません。最新機種を手に入れるためにローンを組んで、ひぃひぃ言いながら過酷な仕事をこなしていたことと思います。

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