会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

クレーマーの気質

こんにちは。


インターネットが発達して、俄かに表面化して来た『クレーマー』という人種。


勿論以前から居たのでしょうが、匿名で好きなことを書けるインターネットという空間が、それを助長したという面はあると思います。


口コミサイトやホテルの評価など、そこには様々な感想が上げられていますが、そんなことまで目くじらをたてるか?ということにまで及んでいます。


私がよく見る釣りのホームページの主が、旅行支援による夫婦旅行の旅行記を上げているのですが、まあ言いたい放題です。そんなとこまで?というぐらいの指摘をしていて、つくづくクレーマー気質について、考えさせられます。


人の振り見て我が振り直せ、というわけではないですが、このクレーマー気質の人間の特徴を、挙げてみたいと思います。


1.団塊の世代に多い。


日本の一番いい所を駆け抜けて来た団塊の世代。彼らは自分たちがこの日本社会を作り上げたという誇りに満ちているので、感謝されて当然という意識を持っています。ホテルのフロントや旅館の女将など、すこしでも対応に不満があれば責任者を呼んで持論をぶちかまします。そこまでしなくとも、HPなどに自身の正当性をツラツラと書き連ねます。また、演歌歌手の、『お客様は神様です』という悪夢に近いフレーズを、一番真に受けてしまっている世代ですね。サービス業にとって、一番タチの悪い人種です。


2.人の悪い所が目に付く人に多い。


日本に意外と多いのがこのタイプで、とにかくその人の短所や悪い所にばかり目が行ってしまう、というタイプです。仕事の話になるのですが、その人のいい所には目もくれず、とにかく人の粗を探すことばかりに必死になっている人がいました。まあ仕事なので当然ミスなどはあるのですが、それを見つけたときのしてやったりという表情は、なんとも言えないものがありました。こういうタイプは観光地などに行っても心からその空間を楽しむということが出来ず、常になにかの愚痴を言ったり、対応に対して文句をつけたりします。1の団塊の世代ほど悪質ではないのですが、ある意味何処へ行っても心から楽しむことの出来ない、可哀そうな人といえます。


3.サービス業などをやっていて、受けた仕返しをしたい。


これはあまり語られることが無かったと思うのですが、同じサービス業種に就いている人が、休暇などで他の施設に行ったときなどに、自分が普段お客からされている仕打ちに対して、仕返しをしたいと思っているということです。私も以前の会社でちょっとだけサービス的な仕事をしていたのでわかるのですが、どこかの娯楽施設から来た団体の人間が、とにかく高圧的な態度で人をこき使おうとします。そうして彼らは普段の愛想なんて欠片も見せず、なにかに対しての恨みを晴らそうとでもするように、ひたすら灰汁を出し続けます。私もこの時初めて、『ああ、サービス業種というのはこういう人間の集まりなんだな、』と納得しました。もっとも、彼らも被害者といえば被害者なので可哀そうなのですが、憂さを晴らすのに他の同業者に対してそれを仕返すというのが、なんとも切ないです。サービス業というのが他の業種に比べて、賃金や待遇が低いといったことの理由が、わかるような気がしました。


4.ネットでクチコミを書くことが自身の存在証明になっているオタク。


これがインターネットの普及によって出て来た一番の弊害かと思うのですが、クチコミや評価サイトにとにかくレビューを投稿して、自身をアピールしたい、という欲求を持つオタクが大増殖しました。そして彼らは次第に自分たちがいっぱしの人間であるという錯覚を抱くようになり、そのサービスや対応に対して、すこしでも意に沿わない所があるとそれを槍玉に上げる、というクセが付いてしまい、終いにはあることないことゴチャ混ぜにして無茶苦茶なレビューを書く、という寸法です。彼らのレビューを見ると、明らかにそれは大げさだろうという記述があるのでそんなに害はないのですが、評価を受けた方は決して愉快ではないと思います。そしていまやクチコミは決して信用出来るものでもない、という悪評も出来上がってしまいました。以前は消費者の率直な声が聞けると評価されたクチコミですが、現在はキツネとタヌキの化かし合いの場になってしまっているように思えてなりません。


・・・と、こんな所がクレーマーと呼ばれる人種の特徴と思われますが、ひょっとしたらまだここに当て嵌まらないタイプのクレーマー(ニュータイプクレーマー)もいるかも知れません。クレーマーの被害を一番受けるのは店舗などを経営している店主さんだと思われますが、我々消費者も、正当な情報を手に入れたいという欲求を阻止されるという面では、なかなかの強敵だと思います。


せめて、こんなタイプの人間にだけはなりたくないという参考にして貰えれば、という思いから上げさせて頂きました。

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