街のパン屋さんが倒産しているらしい
今年にかけて、街のパン屋さんの倒産件数が増えて来ているそうです。
この記事を見ると、なんだか色んな理由をこじつけているように見えますが、要はパン屋は起業しやすいので、新規参入が多過ぎたというだけのことなのでは?と思います。
起業に関しても、ラーメン屋やそば屋のように何年も修行する必要もなく、数ヶ月の研修だけで開業出来るそうです。
廃棄処分などの問題は街のパン屋さんだけでなく、日本の食品業界全体の問題だと思います。スーパーへ行く度にもの凄い商品の量に圧倒されますが、これだけの商品を並べるということは、廃棄する量ももの凄いということです。もちろん可能なものは再利用に回されるのでしょうが、それでも捌き切れないものは廃棄処分となることは想像に難くありません。
街のパン屋さんの営業姿勢を責めるわけではありませんが、簡単に起業できる分、味などの品質をあまり突き詰めないで、ボワーンとした状態のまま営業している、という可能性はないでしょうか?味にさほどの感動もなく、リピートも伸びない、という可能性です。
地元のパン屋さんで、ずっと昔から営業を続けている店があり、たまに買うと、そのクオリティの高さに驚かされます。ただパンを焼いて、具を乗せて売っているだけではないというなにかがそこには込められている気がします。
そのなにかをうまく言い表すことは出来ませんが、私がこういう新規参入の経営者にいいたいことは、余程の事がないかぎり、ポッと店を出して成功するということはないということです。動機は不純(一山当てたいなど)でも、しっかりとしたビジョンを打ち出して行くべきなのでは?と思います。