会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

マイナス金利解除

ようやく、長期に渡るマイナス金利政策の解除が決定されるようです。


私は素人なのでよくわかりませんが、これは日本がデフレスパイラルに突入したことで、長い間続けざるを得なかった措置だと記憶しています。


物の値段が上がらず、要はお金に対しての価値が下がってしまったため、物を作っても一向に利益が出ない。それを解消するために、お金を無利子で市場に貸し付け、お金をダブ付かせると同時に消費も促すという作戦(?)だったと思います。


それが成功したのかどうかはわかりませんが、いまは日本はインフレに支配されつつあります。


物価高は世間の共通の話題として取り上げられ、4月以降も数多くの商品の値上げが発表されることと思います。


インフレというのは、経済成長している局面に於いては、健全な市場の反応だと思います。景気が上がり、賃金も上がり、それに応じて物価も上がって行く、という好循環です。


いまはどうでしょう?景気は一部の企業だけが群を抜いて良く、また賃上げもそれらの企業は図抜けたものがあるようです。その他の中小企業は本当に名ばかり程度の金額しか出ない、という話を聞きます。


中小企業にはこれから遅れて賃上げの波がやって来るのかも知れませんが、日産が長い間下請け企業に支払代金の減額を強いていたというニュースを聞き、日本の企業形態は終わっているな、と実感しました。またそういう歪な構造によって、日本の経済が成り立っているというのなら、この異常ともいえる株高も、長くはないのでは?とも思いました。


私が思うのは、働く人たちが嫌になってごっそりと戦線離脱してしまわないかということです。国は一部の企業を優遇する政策や忖度を止めませんが、そんなことをしていて、他の不遇を強いられている労働者たちが一斉に牙を向くという可能性を考えないのでしょうか?


自分がもう企業というところに1ミリも迎合したくないので、余計にそういうことを考えてしまいます。

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