学習塾が元凶なのでは?
少子化というニュースを聞く度に、本当に政府は少子化という問題に真剣に取り組む気があるのか?と考えてしまいます。
子育て支援もいいのですが、問題は適齢期のカップルに対して、結婚して子供を産むという選択肢を選ばせることが出来るかどうかだと思います。
世間を眺めてみると、富裕層と貧困層の差がますますはっきりして来ています。富裕層の方たちには子供を産むということはさしたる障害は無いと思います。
ですが貧困層にとっては、産んだ子供に富裕層と同等の教育費を掛けられるか、という問題が生じます。義務教育下においてさえ、学校の質を選ばざるを得ない状況、また学習塾などに通わせないと、彼らとの学力の差は、ますます開いて行くばかりです。
私は学習塾が乱立している現在の状況が、エリートをますますエリートにし、貧困層との格差を広げてしまっている原因になっているのでは?と思います。
持つ者は子供を優れた学校だけでなく、学習塾に通わせるなどして、経費を惜しみなく使います。幾ら貧困層の子供が優れた資質を持っていたとしても、その状況に立ち向かうのは酷と言えます。
結局、いい大学を出て、一流企業に入らないと人生は保証されない、ならばはなから富裕層に勝ち目はないのでは?という結論に達します。貧困層が、子供に惨めな思いをさせたくないという理由から子供を持たないというのは至極当然だと思います。
現在の学習塾のCMを見ていると、なんだか鼻に付くものばかりです。恐らく子供に惜しみなく金を使う親のおかげでウハウハなんだと思います。
政府はそんな状況にこそメスを入れるべきなのでは?と思います。