キャンプブームは終わったなんて、どうでもいい
昨年あたりからちょいちょいネットを賑わせていた、『キャンプブーム終焉』ですが、数字にも表れ始めたようです。
業界大手のスノーピークが、純利益99・9%の減だそうで、これをもとに業界はキャンプブームの終焉を煽り立てています。
スノーピークといえば、コロナ禍のアウトドアブームで大幅に業績を伸ばしたブランドです。元々が高級ブランドで、単価の高かった同ブランドは、猫も杓子もキャンプという状態で、うまく流れに乗っかったといえます。
ですがその後、創業家の娘さんのトラブルなどもあり、ややイメージ戦略に失敗したといえます。また同社の製品は単価が高く、一度買ったらそうそう買い替え需要は起こりません。年に2、3回のキャンプのために、キャンプ用品なんか買い替えられないのです。
またキャンプ用品が市場にダブ付いているという話は昨年あたりから事情通の間でよく交わされていました。このことを鑑みれば、スノーピークの業績悪化なんて簡単に予想出来た話です。
この一件だけを取り上げて、キャンプブームの終焉なんて囃し立てるのは簡単です。ですが意外とリサイクルショップに於いては価格の下落は起きていません。いいものにはそれなりの値段が付いています。
実際に、こういう記事を書く前に、リサイクルショップなどに出向けばいいのです。そして自分の眼で、大量に売り払われたキャンプ用品が積み上げられているか、確かめればいい。
それをしないでスノーピークの純利益99・9%減なんてニュースに面白おかしく乗っかって、『キャンプブームの終焉』なんて囃し立てる。いわゆるコタツ記事の典型ではないですか?
肌感覚でいえば、まだまだキャンプは根強い人気があると言えます。却ってブーム終焉ということで、これで落ち着いてキャンプに行けるとほくそ笑んでいるコアなファンは多いと思います。
なんでもレッテルを貼り付けたがるジャーナリズムこそ『終わってる』んじゃないですかね?