会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

お金は即ち麻薬である

セミリタイヤを意識し出したあたりから、お金に関する意識がかなりシビアになったように感じます。


固定収入が無くなるわけですから、支出を抑えなければならなくなるのは当然のことです。ですので買い物も以前より控えめに、お出掛けの回数も少なめになりました。


ですがそれが苦痛とはまったく感じません。そうすることで将来の自分の延命に繋がるという意識が常に頭のなかにあるからです。セコいだのなんだのなんて野次は、勝手に言わせておけばいいのです。


世のなかには所謂『カネの亡者』なんて言葉があります。お金を貯めることに関して人一倍の情熱があり、またそのお金が出て行くことに対して病的なまでの拘りがある方々です。


そして、一部の亡者の方々は、人からなにかをせびる、奢って貰う、そういうことにかけて並々ならぬ貪欲さがあります。そういう姿勢が目立つからこそ、『亡者』と呼ばれてしまうのでしょう。普通に倹約をして、堅実な生活をしている人たちを、『亡者』とは言わないはずです。


最近めっきり見ることの無くなったユーチューバーのひろゆき氏。彼もどちらかといえば、亡者系のお金持ちだと思います。人から奢られることを信条としています。


ですがそういう人は、面白がられても次第に疎まれて行きます。それは当然でしょう、なんでこんなに金を持っている奴に奢らなければいけないんだ?という思いが勝ってしまうからです。


倹約家のそれとはまったく違う感性だと思います。


やはりお金というのはそのものの持つ価値、つまり対価に対して正当に支払われるべきものです。それをわかっている人たちなら決してそういうあこぎなマネはしないと思います。


そして、亡者系の方々にとってお金は、麻薬と同等の存在になっているような気がします。それらは正当な対価交換のためにあるのでなく、それを摂取する(せしめる)ことによって生じる快感のためにあるように思うからです。


お金は即ち麻薬である。この言葉はそういった人種にならないための戒めとして覚えて置きたいと思います。

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