本当の動物愛護は息を止めること
昔はベジタリアン(菜食主義者)という人たちが一世を風靡しましたが、昨今はその進化版ともいえる、ヴィーガンという人たちが幅を利かせています。
このヴィーガンという人たち、その過激さでグリーンピースと変わらない感じです。動物愛護の精神を、取り違えたかたちで導入しているからです。
例えば、自分たちの食べる野菜を栽培している契約農家で、害獣を駆除してもそれに関してはとやかく言わない。それなのに、家畜を殺すことに関しては動物愛護の精神を持ち出してくる。
食肉だけでなく、動物性タンパク質(卵や牛乳、バター)なども摂ってはいけない。これも動物愛護の精神からなのだそうですが、動物自体は殺していないのに、変な話しです。そもそもこんなことを守っていたら、育ち盛りの子供が栄養失調になってしまうでしょう。人類の長い歴史のなかで培われた文明の根幹にかかわる話です。
このヴィーガンの方々の根本思想は、一切の動物由来の栄養素を口にしないということなのですが、じつは致命的な盲点があります。
それは、空気中にも、様々な微生物やその卵などが漂っているということです。
ヴィーガンと呼ばれる方々の戒律を守るならば、それらを体内に取り込むことももってのほかのはずです。つまり、呼吸をしているだけで自らの戒律のようなものを破っているということです。
それを守るには、息を止めるほかありません。ヴィーガンの思想の、最終的な到達地点というのはそこになるはずです。
そこに到達出来る方が本当のヴィーガンということになるのですが、果たしてそこまで突き詰められる方はいるのでしょうか?
そういう方が一人でも現れれば、ヴィーガンという存在が市民権を得た、ということが出来ると思います。