会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

自動化で人が必要なくなるか?

働き手が居なくなることによる人手不足が、想像以上の早さで進んでいます。


ざっと挙げただけでも、飲食業界、タクシー・バス業界、介護業界などが相当なペースで進み、他の業種も表立っていないものの、全体的に危機的状況に陥っているという感じです。


さて、世間では数年前から、AIや自動化による省人化が進んで来ているとも言われていました。将来的に、単純作業や運転手などの人手は要らなくなる、との報道もなされて来ました。


それが本当ならば、これからの深刻な人手不足も、そんなに大事にはならないということになり、いま現在騒いでいることも、杞憂に過ぎない、ということになります。


ですが、介護業界で、自動化は進んでいるでしょうか?運転手業界で、自動運転は実用の域に達しているでしょうか?飲食業界は、配膳ロボットが人に置き換わっているでしょうか?


・・・これらのことを考えただけでも、ロボットやAIによる自動化というのが、そう簡単には進まないということがわかると思います。


第一に、すべてを自動でこなすシステムというのは、初期投資に恐ろしくお金が掛かるのです。そして、人間の持つ柔軟性というものを持たせるには、相当のプログラム的な洗練が必要とされます。


これらのことをすべての業界が取り入れるかといえば、甚だ疑問と思われます。


それよりかは、安い賃金で、プログラム入力の必要のない人間を使った方がいい、ということになる業界は、沢山あると思います。・・・もともと賃金の安い飲食店や、タクシー・バス業界などは、そのまま使い続けるということになるんじゃないですかね?


また、人間相手の介護業界だって、すべてをロボット化するなんて至難の業だと思います。簡単な作業はロボット化出来たとしても、突然暴走し始めたりしたら、恐らく人の手がないと修復出来ないと思われます。


このようなことを考えても、自動化・AI化により、大勢の人が必要なくなる、なんてことはは、空想の範囲に過ぎない、ということがわかると思います。そもそもコストを削減したい、人を安い賃金でこき使いたいなんてことを念頭に置いているア〇な経営者共は、自動化・AI化を推し進めることをためらうと思います。


・・・ここがポイントで、要は安い人材をこき使ってアガリをせしめることに味を占めている経営者は、なかなかその旨味を捨て去ることが出来ないということです。だから社会全体で自動化が進むなんてことはありえない、と私は断言します。


それと、以前から疑問に思っていたのですが、クルマの自動運転が普及したとき、例えば誰かがそれを妨害した場合などはどうなるんでしょうね?例えば面白半分で走っているクルマに物を投げ付けたり、故意にクルマをぶつけたり。


これらのことも想定して自動運転化を進めているのでしょうか?

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