会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

地獄のなかで笑え

私のなかで最近、この社会というのは限りなく地獄に近い場所なんじゃないか、という見解が出て来ました。


行き過ぎた見解とは思うものの、私が歩んで来た道のりがそういうものだったので、やむを得ないところです。


会社というところで安泰だったことはなく、いつも気を病んでいました。


私のことをいたぶって来た連中は、さながら地獄の餓鬼のようでした。


いや、実際鬼が化けていたんだと思います。そう言う連中の顔を思い浮かべても、なにかの罪を犯して血の海に突き落とされた罪人のように見えます。


そしてその罪人と一緒にこの社会に放り出された自分。


まさに地獄絵図でした。


結局私がその荒れた海を泳ぎ切ることはなく、55歳にして一時退避することになります。


退避しながらこの社会の成り立ちみたいなものを考えることとなりました。


結局、この社会で活躍出来る人は、そういうぶつかり合いが好きな人たちなんだろうなという結論に至りました。


ぬかるみのようなこの土地で、泥まみれになりながらも相手と「くんずほぐれつ」することに喜びを感じるような人たち。


そうしてそれを日常茶飯事に出来る鈍感さを備えています。


彼らにとっては、このぬかるみこそが、自分たちの愚鈍さや狡猾さを発揮出来るフィールドなのです。


だから私も、一緒になって楽しむとは言わないまでも、鬼どもが泥だらけになってはしゃぎ回っている姿を、傍らで笑いを堪えながら見守っていればいいんじゃないかと思い始めています。


この社会が地獄だとしても、それを笑って済ますことが出来るユーモアを備えて置けばいいのです。

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