会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

暗黒の海

会社という『大海原』を通り抜け、ようやく自分の待ち焦がれていた生活が実現出来そうです。


しかし、先日の痛風のように、なんとなく不安要素も顔を覗かせています。


折角自分のやりたいことに向けてスタートを切ったのに、あちこちガタピシと音を立てて崩れて行く、そんな結末にはしたくありません。


会社を60(いまでは65?)まで勤めて定年する、このことにこれほどの苦難を見出すというのは、私が社会不適合者だからでしょうか?


いまやっている町内の家を回りメーターを確認する作業、その行程で様々な家を回ります。


多くは定年して年金暮らしをしている世帯で、のんびりしたムードが家屋敷から漂っています。


はっきりいって、屋敷内も整理されているとは言えません。バケツや植木鉢が転がり、植えたと思われる盆栽も伸び放題です。


そんな家々を見ていると、なんだか自分の服従を強いられた半生が、バカらしくなってきます。


そして、所詮人間なんて、上辺だけ取り繕って化かし合いをしているだけの生き物なんだな、という結論に至ります。


多くの人は勤勉な『フリ』をして、会社に忠誠を誓い、裏ではそれを鼻で笑う、そんな高等テクで生き抜いて来たのでしょう。


自分はそのテクを知らなかったので、会社という所が要求する姿勢を、そのまま鵜呑みにして来てしまい、さながら暗黒の海を渡るようでした。


まるでブイのない海に放り出されたかのように。


私とおなじような人も沢山いて、灯りを失って遭難したり、溺れてしまったりと、辿り着けなかった人たちもいるはずです。


そのような人たちの犠牲の上にこの社会が成り立っているんだということを、一応は成功しているであろう方たちに知って欲しいと願います。

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