会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

なぜ発展し続けなければならないか

私はいまの移動の足をほぼバイクで行っています。


このところの暑さでバイクでの移動がむしろ心地いいです。クルマだと高温の車内の空気を入れ替えることから始まりますし、やっと冷えて来たなと思ったら職場に着いてしまう、ということが多々あると思います。


また一人での移動のときに、あれだけの大きな塊りを動かすということへの罪悪感が生じています。私のクルマはコンパクトカーなのでまだ序の口ですが、大きなRV車などの場合はなんであんな物々しいクルマを街中で走らせなきゃいけないんだろう?みたいな問い掛けをしたくなります。たかだか買い物をしに行くのに、あんな巨大な塊りを動かす必要があるのか?


いま現在の温室効果ガスの抑制の問題は、こういう無駄を無くせば半分は解決するのではないかと思います。


しかしその事実を何処の産業界も声高に訴えないのは、経済活動を停滞させたくないからだと思います。物づくりによって成り立っている日本の、根幹ともいえる部分が揺らいでしまう。物づくりをやめ、いまあるものを手直しすることによって大事に使って行く。それが私はあるべき姿だと思っています。恐らく環境問題を考えている科学者や専門家にとっては言わずもがなの結論、だと思います。


ですが政府や大企業の意向として、経済を発展させたい、自分たちの実入りをすこしでも良くしたい、そんな思惑が働いています。そしてそういう科学者や専門家を丸め込み、クリーンエネルギーや水素を使った次世代の動力源こそが環境への負荷を少なくする最善の道だ、という上書きをさせるのです。


私たちはあるポイントで、もう普通に生きて行くには充分過ぎるほどの文明を手に入れました。そこから先は却って自らを滅ぼすための余剰な産物と化してしまっています。


なんでこのことを大多数の人はわからないのか?それはまだこの文明社会に、夢を抱いている方が多いからでしょう。そういう方々にとっては、この社会で立身出世することこそが正義なのです。


私にとってみれば、ちゃんちゃら可笑しくてなりません。そしてその階級志向を守るために出来上がった日本の保守的なシステム、そのシステムから逃れることを、いまの社会に疑問を感じる人たちに提言して行きたいと思います。


カブに乗り、風を感じることから始めてみましょう。

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