会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

日本人の根本的欠陥

人口減少の対策として、海外からの移民受入れが以前より検討されています。


ですがそれはあくまでも数的な問題への対応で、それに付随して発生する様々な問題には触れられていません。


触れられているとしても治安の悪化、ぐらいだと思います。


ですが私は日本がもし移民を受け入れることになったら、それこそ私が接して来たような一般的な庶民の方々は、大ブーイングを起こすと思います。


日本人は海外から来た外国人に対して、優しいという評判をよく聞きます。親切に対応し、いつも笑顔で接する。


それはそれで結構なのですが、じつは自分たちのコミュニティの外にいる場合だけ、という括りが付きます。


旅行者というのは基本的には他所から来て一時的に滞在しているという状態です。そのままそこに居続けるというわけではありません。日本人というのはそういう人たちに対しては、とても優しくて親切なのです。


そして、自分たちのコミュニティのなかに入り込んで来た人たちには、一転して集団的防衛本能を働かせます。それは日本人の私でもビシビシと感じます。例えば無言の圧力、空気を読め、という言葉です。


日本人は、他所から入って来た者に対して、圧倒的なホーム感を押し付け、その人間を矯正しようとします。その人が他の人とは違う立ち振る舞いをしていたら、まるで一大事でもあるかのように皆なでヒソヒソ話しをし、その人に異常感をアピールします。


そしてそれでその立ち振る舞いを修正させます。つまり空気を読め、ということですね。


ですがそのような回りくどいやり方というのは、日本が単一民族だからこそ成り立っていた、と思います。様々な人種が混在する国では、そんなまどろっこしいやり方では通用しないでしょう。直接言葉で言う方が何倍も簡単で効果があるはずです。


ですが日本では、余計な波風は立てたくないということで、そのような方法に落ち着いたと思います。ですがそれこそが、ここ何十年も日本が伸び悩んでいる原因の一端にもなっているような気がするのです。


私の想像ですが、もし政府が移民政策を実行し、移民が一般の人のなかに入って来たら、了見の狭い人たちなんかは排斥運動を起こすんじゃないかと思います。

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