会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

記憶の逆流

ネットで宴会の様子を流している動画を見て、ふと嫌な記憶が蘇って来てしまいました。


昔、会社の飲み会などで、決まった席に座って、誰かがお酌をして回るようなことがあったと思います。


とくに話すことのない私は、その瞬間が嫌で嫌で溜まりませんでした。向こうから段々とその人はこちらに回って来ます。


困ったな~、そんなに親し気に近付かれたって、こちとら会話の糸口が無いんだよ、肩に手を回されて、どうですか?なんて問われたって、どうですかって、何がどうなんですか?なんて冴えない切り返ししか出来ない、う~ん、困ったもんだ。


そんなことを考えながらその瞬間を待ち受け、まあ他愛もない会話を交わし、どっと押し寄せて来る疲労感とともに溜め息をついた記憶があります。


つくづく、自分は会社生活に向いていない人間なんだということを、実感させられます。あの宴会の席、その情景を思い出しただけで、口のなかに苦い味が蘇って来ます。


周囲の人はどう思っていたのでしょう?みんなあのお仕着せの空間を、楽しんでいたとでもいうのでしょうか?


どんな形であれ、そういう場から逃れることが出来たということは、自分にとっては幸運だったと思います。

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