会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

地方都市の合併

昨日に掛けて東海~関東地方を襲った線状降水帯は凄かったです。


所詮は季節外れの台風の成れの果て、と思いましたが、そのままの勢いで降り続け、ザーッという音が夜通し鳴り響いていました。


私の住んでいる地域はいままで水害の被害は無かったのですが、静岡の西部はもう狙い撃ちされているような感じです。磐田市の敷地川の堤防が決壊し、家屋などが浸水した映像が流れていました。


昨年は旧清水市の水道が復旧しなかったのが問題となり、古くからの住民が憤っていました。なまじ歴史がある区域の住民は要求が多いので大変です。いままではこんなことは無かった、とか、静岡県知事と静岡市長との連携不足が原因だ、とか(川勝知事と田辺市長の仲の悪さは有名でした)、言いたい放題です。


平成の大合併で、政令指定都市を目指すため、静岡市と清水市が合併をしました。当時はこれで政令指定都市の仲間入りだ、と騒がれたのですが、実は割りを喰ったのは清水市の方でした。


清水の次郎長や、清水エスパルス、三保の松原など、名物がそれなりにあるので、清水というのは全国的にも有名ですし、市民もそれを自負していると思います。静岡と合併をすることで、そのメリットはあるのかということが度々議論されていたと思います。


しかし結局静岡市と合併し、清水市は『静岡市清水区』という静岡市の区に変わってしまいました。どちらかといえば静岡市は特徴の無い街です。のっぺりとしていて、捉えどころがない、というのが私の印象です。


そんな静岡市に取り込まれて、どうだったのでしょう?産業が衰退しているとはいえ、古くからの住民は誇りを持っていたと思います。また名所も清水という名前があってこそのもの、という思いが強かったと思います。


実際、静岡市清水区になってから、清水という街は『陥没してしまった』と私は思います。良くも悪くもすこしクセのある土地柄だなと思っていたのですが、それが平板になってしまった感じです。


『政令指定都市』という甘言に惹かれて、アメーバのように合体してしまった。静岡市はどのみち同じだったと思いますが、清水市は静岡市のはっきりしない面に取り込まれてなんだかぼやけてしまった、そんな印象です。

×

非ログインユーザーとして返信する