会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

エ〇とカネに毒された業界よ、これを見ろ

私は何度も現在の放送、メディアに携わる人たちの傲慢ぶりを批判して来ました。


取り敢えず女性を出して踊らせておきゃいい、そんな下卑た発想で物事を進める浅薄さ。


CMなどを見ても、そんな手法ばっかりですよね。決まりきった定型パターンに沿ってしか物事を進められない硬直した発想。


それに対する強烈なアンチテーゼともいえる映像を今日は載せてみました。




Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)


映画『バードマン:あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡』から。


この映画で、主役のマイケル・キートン演じる舞台俳優は、演劇の合間に煙草を吸いに外に出たところ、劇場から締め出されてしまい、パンツ一丁で街中を彷徨い歩きます。群集の間を縫って、再び劇場に戻るのですが、そのときの様子が、中年男のくたびれた裸体を晒しているにも関わらず、全然醜くないのです。


日本ではこんなシーン、絶対撮れないでしょう。日本のメディア業界は、中年男性をとにかく醜悪な存在と決め付けてかかりますから。同じような場面を撮影するとしても、もっと醜く、もっと不様な姿を演出すると思います。ゼイゼイハーハーと、涎を垂らして、喘ぎながら走る姿を面白おかしく撮ると思います。


ですが、中年男性だって全然醜くは無いのです。脇腹に付いたぜい肉も、年月を経た証しと取れますし、女性の身体にはない味わいがあります(私は決してゲイではありません)。


こうやって見れば、如何に日本の業界がステレオタイプな思い込みに囚われているかがわかると思います。ピチピチとした10代の女の子を、一列に並べて踊らせておきゃそれでいいさ、そうすれば俺たちも楽しいし、一挙両得だからな、グヘヘ。


最後の笑いは付け足しですが、あながち的外れな推測でもないと思うのです。本当の芸術を撮るというより、決まりきった定型に沿ってしか物事を進めることが出来ない硬直した発想と精神。


いま世間ではジャニーズから始まる芸能界の危機が叫ばれていますが、問題はもっと根幹的で、かつ致命的なように感じます。


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