会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

サッカー王国の末路

自称サッカー王国、静岡には、以前ふたつのJ1クラブが存在していました。


『清水エスパルス』と『ジュビロ磐田』です。


ともに中堅のチームとして知られ、リーグ優勝もしたと思います。


以前はワールドカップに出るようなスター選手が多数在籍し、人気、知名度共にトップクラスだったと思います。


それが、いまや両チーム共にJ2落ちしてしまいました。


サッカー王国、なんてのは遥か昔です。


静岡ローカルのスポーツ番組なんかでは、両チームの試合結果も報じられ、まだ根強いファンがいるようです。


ここまでは取り敢えず無難な話でまとめました。言いたいのはここからです。


とある県内ニュースで、そのエスパルスとジュビロのことを話していました。


女性アナウンサーが二人でやり取りしています。


なんとなくですが、その一人の方は、サッカーなんて興味ないだろうな~、という顔をしていました。とにかく顔を整えている感じで、サッカーよりも自分の映りを気にしているタイプです。


そして連敗が続いたチームのことを、


『ホンットに悔しいですよね~、サッカー王国なのに、その雄姿が見れなくて・・・。応援したいです!』


と如何にも静岡県民の心情を代弁しているかのようなコメントを述べました。


でもそのコメントには、明らかに心がこもっていないものを感じました。第一サッカー王国なんてもう誰も思っちゃいません。それは静岡県民なら誰もが認識しているところです。


また連敗が続いているチーム(しかもJ2で)のことを、不甲斐無く思うことはあっても、応援したい!なんて思うのはどうにもムリがあります。昔っからのサポーターならば、口汚い野次で罵って終わりでしょう。その方が激になりますから。


このように、実体とまったくかけ離れた、心のこもっていない言葉を、そのアンドロイドのような顔で機械的に話すのがいまのTV局の人間なのです。当たり障りの無い、綺麗なことを言って置けば、問題は発生しない、そういう意図がそこからは見えます。


本当に面白みのないTVの実態、その影響は自称サッカー王国のローカル番組にも潜んでいます。

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