会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

労働人口減少?いまさらそんなことを嘆いてどうする

朝のワイドショーで、日本の労働人口減少と、それに付随する諸問題のようなものをやっていました。


私はそんなものなるようにしかならないと思っているのですが、さも深刻な問題が発生する、という感じで討論をしていました。


まず、宅配がまともに機能しなくなって、地方のライフラインが壊滅する、と言っていました。


宅配業はもう綻びが見え始めていますよね。ネット通販で物を頼んでも、翌日に到着する、とは言えなくなって来ています。まあそうなったら極力ネットでは物を買わないで、実店舗で買い物をするようにすればいいと思います。


介護に関しても、深刻な問題が発生するとしています。介護士の人数が絶対的に足りず、ここ数年でも、1日の介護士の担当人数が4人の割合だったのが、現在では7人の割合になって来ているとのこと。その分サービスやケアが行き届かなくなる可能性があるということです。


いま現在でこのような状況なのですから、将来はもっと深刻な事態になるのは確実だと思います。ですが介護業界に関しては20年前から同様のことは言われていました。その間なんの対策も打ってこなかったのですからなにをかいわんや、です。


それでは今後、運送業や介護業界で、働き手を確保するための待遇の改善などは行われるでしょうか?ある程度は行われるとは思います。いちばんやりやすいのは賃金のUPです。馬にニンジンではないですが、やはり目先のエサを山車にするというのが一番手っ取り早いやり方でしょう。


ではそれで働く人というのは本当に増えるでしょうか?生活に困っている人はやるでしょう。給料を毎月全部使っているような人たちです。


ですがそのような人たちとは別に、当面の生活に困っていない人たちはどうするでしょうか?賃金が上がったからと言って、嬉々として仕事に就くでしょうか?


私はないと思います。そのような人たちは、目先のエサには踊らされないと思います。それよりも今後ますます酷くなっていく社会の状況に備えて、対策を講じると思います。治安が悪くなって来るのは目に見えていますし、経済がますます酷くなるので国外脱出も視野に入れた自衛策を講じることでしょう。


ここまで放置した国内問題のツケは、有能な人材の流失という痛手となって為政者に跳ね返って行くのです。

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