会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

労働中枢に立ち向かうには・②

こんにちは、curiosです。


労働中枢というものがあり、それはその人が会社を辞めたり、自分の頭で物事を考えたりするのを妨害している、という記事を前回書きました。


私も会社を辞めたとき、その会社がどんなにブラックでも、辞めるとなるとふと不安になる、というのを経験しています。


あの感覚というのは独特です。クソみたいな思いしかしていないクセに、そのクソみたいな思いさえ懐かしくなる。そして次の会社に行くのが怖くなるんです。何ででしょう?


それは月並みですが、人間が、日常的反復のなかに安心を覚えるという生き物だからみたいです。


人間は、最初は狩猟民族だったのですが、その後農耕という文化を覚え、農耕民族へと発展します。


農耕というのは、狩猟のように獲物を探して歩くということをせず、その地に定着して、同じ行為を反復して農作物を収穫します。そこでは突飛なことをして人目を引くというような行動は必要とされず、ただひたすら同じ行為を反復することが必要とされました。そしてそれは、着実な収穫という成果をもたらしてくれます。そしてその収穫によって、安定した生活を得ることが出来ました。そして更には、その安定した生活から、富を築くことが出来る者も現れ始めました。いわゆる地主です。


そして地主は、大勢の小作人を使い、更なる富を築き上げます。持つ者と持たざる者、という図式もこの時生まれたと思われます。


日本という国は、この図式が長い間、他国からの干渉を受けず、守られてきた国です。よって、国民の潜在意識のなかにも、相当深いレベルで、刻み込まれている。よって、個人の意志なんてのは、その潜在意識の前にはとても敵わない。だから、それまで勤めていた会社を辞め、別の道を歩む、ということに、もの凄く抵抗感が出てしまう。


すこし最後は安易にオチを付けてしまいましたが、そういうことです。


ではそれを踏まえて、『労働中枢』に立ち向かって行くにはどうすればいいか、今度こそ考えてみます。

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