会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

金遣いが荒い人たちの特徴

こんにちは。


よくネットなどで、金遣いが荒い人の特徴、なんて記事があります。


内容として、無駄遣いが多い(当たり前ですね)、ストレスを衝動買いで発散させる(私もやります)、クレジットカードを多用する(まあそうでしょう)、などと、イマイチ論点が絞れていないのでは、と思うことがあります。そしてその対策として、家計簿を付ける、一定の金額を残してあとは貯蓄に回す、クレカの使用を控えるなんて書いてありますが、そんなこと出来ればとうにやっているだろう、という内容ばかりです。


金遣いが荒い人は、そういうことに関係なく、お金を遣ってしまうという習性があります。だから幾ら収支を把握したって、貯蓄を心掛けたって、クレカの使用を控えたって、結局は元の木阿弥になるわけです。


まあそんな人に対策なんて言ったところで馬の耳に念仏でしょうから、ここでは私が掴んだ傾向を述べたいと思います。私はそういう人たちの浪費癖が治るなんて思っていません。せめてそういう人たちと関わることによってこちらが被害者とならないよう参考にして頂ければ、と思う次第です。


私が思う金遣いの荒い人の特徴のひとつめは、生活感が無いということです。お金を稼ぐということの重みをわかっていない。だから比較的恵まれた家庭の生まれであることが多い。家が裕福なので、苦労らしい苦労をせずに育ってしまった。そのため、お金に対しての認識が甘いのです。


こういう人は、自分のお金のみならず、他人のお金に対しても同様の価値観を抱くので、意外と簡単に人のお金を当てにしたりします。そして奢ってあげたり、貸してあげたりしても、それを当然のことと受け止めて、あまり感謝しません。だから貸した方は、あれっ?となるわけです。そして返せなくてもそんなに悪びれない。


私もこういうタイプに過去出会って、幾度か借りパクされたことがありました。恩義を感じるどころか、次第にこちらが(返済の督促をする方が)悪者的な扱いになってしまう。典型的なバカ息子タイプです。


実家はカネがあるのに、バカ息子ということで関知しない、という顛末です。こういうタイプと遭遇したら、とにかく甘い顔をしないようにしましょう。


ふたつめは、物で自分のグレードを推し量るタイプの人です。


典型的なのがクルマです。いいクルマに乗れば、自分のステージが1ランク上がったように感じてしまう。だから自分の収入の範囲内で最大限のグレードのクルマを手に入れようとする。時々、突然いいクルマを買って周囲に誇示するタイプの人がいるでしょう。まさにあれです。


クルマのみならず、着る物、身に着ける物、履く物、小物関係に至るまで、すべてその流れで行ってしまう。せめてクルマとか、靴とか一点集中型にすればいいものを、クルマ、ジャケット、パンツ、鞄、靴、腕時計など、すべてにその眼鏡を適用してしまう。だから稼ぎがソコソコあっても、貯蓄をするなんてことはまず不可能です。


そしてこういうタイプの場合、稼ぎがソコソコあるということが逆に命取りになります。その稼ぎが永遠に続くものと勘違いして、その稼ぎを基準にして自分の生活を組み立ててしまう。前出のタイプとは逆で、こういう人は気前がいいことが多い。特にこちらから言わなくても、自分からなにか奢ったり、お金を出してくれたりする。そういった意味ではいい人なのですが、こちらも将来的にはすこし危ういタイプだと思います。なにかの理由で生活レベルを落とさざるを得なくなっても、それが出来ずに借金をしてしまうタイプです。男なら手に入れたものすべてを手放すか、それでも足りない場合は危険な仕事に就くという選択肢しかなくなる。女性の場合は所謂お水の世界で働くということになるでしょう。


今回紹介したタイプは、どちらもお金に対してのありがたみを肌身で実感していない、というタイプだと思います。そしてその価値基準を、前者は他人に対しても適用し、後者はその価値基準を抱いたまま行くトコまで行ってしまう、というケースです。お金を稼ぐということがどれほど大変で、どれだけ苦労することかということを、肌身で実感するということの大事さを、成長の過程で身に付けられれば良かったのに、と思います。


そういうことがキチンと出来ている家は、永く続いて行けるのです。

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