会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

誰もが問題を抱えている

こんにちは。


「誰もが問題を抱えている。夜は家に持ち帰り、また朝には職場に持ち込むような。」


私の好きな映画のセリフです。


私が子供の頃、よく遊びに行った同級生のことですが、彼は三人兄弟の末っ子でした。そしてそのお母さんが自分だけ違う、という複雑な境遇の持ち主でした。つまり二人の兄姉は前妻の子で、自分だけ後妻の子ということです。そのお母さんはちょっとケバい雰囲気が表に出てしまっていて、何処かのスナックで働いていた、とのことでした。


私がその友達と一緒に遊んでいると、もう二人の兄姉とも顔を合わせることがありましたが、明らかにうまく行ってないという雰囲気が伝わって来ました。その二人はそんなに拒絶してはいないのですが、友達がどうしても卑屈な態度を取ってしまうのが原因のようでした。


その友達とは同じ高校に入ったのですが、1年の時に突然退学して、消息不明になってしまいました。家族にも行方はわからないそうです。


その友達のことを思うと、なんともやるせない気持ちになります。


もうひとつ、これは社会人になってからのことですが、同僚に、とても周りに気を遣ってしまうヤツがいました。


私もどちらかと言えばそういう性質なので似た者同士なのですが、やはりあまり気を遣われると周りも気疲れしてしまいます。次第に、ソイツのことを疎んじるようになって行きました。


そんなに人に気を遣っていると、逆効果になる。これは経験によってわかる物事です。なんとなくではあるが、なにか悪いことでも企んでいるんじゃないのか?なんて勘繰られてしまう。


ソイツも次第に周りから疎外されて、孤立して行きました。その後の消息は忘れてしまいましたが、恐らく仕事を変えたことと思います。



こんなことをこの間行ったキャンプで、ふと思い出しました。


ああいう所に行くと、普段とは違う記憶が蘇って来たりして、なんとなく感傷的になったりします。


オチなし意味なしの内容かも知れませんが、誰もが問題を抱えている、ということが暗喩的に伝われば、と思います。

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