会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

日本の未来は世界が羨むか?

こんにちは。


ここ最近、父の手続きの関係で、役場に赴くことが多いのですが、窓口の対応が横柄でどうにもイヤになることがあります。


本所に行って、戸籍謄本や住民票を請求したときには、


「支所でも出来るのでよろしければそちらで」、なんて言われました。自分たちは本所だからもっと重要な用件で来て下さい、的なニュアンスでした。


おいおい、本所だろうが支所だろうが戸籍謄本や住民票は出せるだろう?こっちは他にも用事があるから本所に来たんだよ。


まあ役場や市役所などの対応が気持ちいいものではないのは毎度のことなので、気にしないつもりです。


問題は、彼らのなかに、微かなエリート意識が感じられることです。この不景気の昨今、自分たちは国や自治体から護られている。おとなしく職場の規律を守ってさえいれば、それ相応の退職金と、老後の年金が貰える。


だから彼らが重視するのは住民へのサービスの向上などではなく、決められたしきたりの遵守です。各種の申込書の記載が分かり辛くても、『決められたテンプレートですから』、『定められた様式ですから』と変える気なんて更々ありません。変えるとなると、上司の顔色を伺わなくてはなりません。


これがいまの日本の停滞の、もっとも如実に表れている場面だと思いました。世界のなかではぐんぐん伸びている国があります。彼らにも色々なしがらみはあるでしょうが、新しいものを取り入れてそれを吸収して行くという意欲が旺盛なんだと思います。すくなくとも、旧態依然としたしきたりに囚われて思考停止した上司の顔色を伺う、なんてことはないと思います。


いま先進国のなかでの日本の立ち位置は、30年間賃金が上がっていない国、という位置付けなんだそうです。もはや先進国とは言えない、という評論家の意見もあります。


それはこういった安定志向の考え方が、すべての労働者のなかに染み付いてしまっていることに起因すると思います。奇抜な発想をして、職場に風穴を開ける人間を、由としない風潮。


いまの職場にしがみついて、とにかく波風を立てなければ安泰、そういう思考が、社会の躍動を奪ってしまっている。そのうちに先進国という座から滑り落ちるのは時間の問題です。その頃には、人口減少とも相まってもっと悲惨な状況に直面していることでしょう。下品な言い方ですいませんが、隣りのオ〇さんが普通に身体を売ってたり、小学生がなんの躊躇いも無くドラッグストアで万引きを繰り返すようになっているかも知れない。これは決して大げさな予測ではありません。


日本の未来は、能天気に『世界が羨む』なんて歌われていたようなものとは真逆の方向に進んでいます。

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