会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

エントロピー

こんにちは。


地球に人類が誕生して、あちこちに散らばり、文明を発達させて資源を消費し、自らの環境を危機に陥れているのは、エントロピーの法則からすれば理に叶ったことなのだそうです。


私にはその理屈がよくわかりませんが、ビックバンにより宇宙が誕生し、やがてその存在がブラックホールとなって終焉して行く、その過程においての抵抗活動に過ぎないそうです。


人類は太古、氷河期を生き延び、なんとかして暖かい暮らしを手に入れようと文明を発達させてきました。そうして現在のような先進的な文明を手にすることが出来た。これは人類の勝ち取った成果だと思います。


しかし、その成果が新たな火種をもたらすこととなった。それがいま地球上に存在する様々な問題です。


その問題を解決するには、すべての経済活動を止め、昔のような狩猟採取型社会に戻ることだと思うのですが、そのような大胆な変革を、人類が受け入れるかというと、まず実現不可能だと思います。いちばんの抵抗勢力は、いまこの社会で権力&資産を握っている一部の支配層でしょう。彼らは莫大な富を築き、それらが更なる富を生み出します。もう自分たちでも把握出来ない富の確変状態に突入していると思います。


そうなるともうひとつの可能性は、戦争によっていまの文明が滅び、御破算になった後の再スタートということになります。


こちらはそう実現不可能なプランではないと思えます。ロシアの狂信的指導者に対して、チョイチョイッと刺激的な行動を取れば、すぐにでも実現してくれることでしょう。ボタンをひとつ押すだけでいいのですから、こちらの方が実現の可能性は、何倍も高いです。


私は彼を非難しているのではありません。実際、人類の歴史は、戦争の歴史であったともいえるのです。昔はこん棒や弓矢で戦っていたのを、いまは一撃で国自体を殲滅させられるものに変わっただけのことです。思想は変わらないままに、手段が進化したということです。


きっとこの文明が滅びるということは、エントロピーの法則に則ればなにも不自然なことではなく、その過程がすこし違うということなのでしょう。


そしてこの社会になにも希望を持っていない人間は、その到来を願うとまでは言わないものの、心のなかでその変革を夢見ていることと思います。

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