会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

人生は排泄物

一年の内に何回か、風邪のウイルスが腸に入り込んで、激痛に苛まれながら水状の排泄物を垂れ流す事態に見舞われることがあります。


働いているときに顕著で、恐らくストレスで胃腸の耐性が弱まっているところをウイルスが攻撃するのでしょう、水状の排泄物が止まらなくなってしまい、寝床とトイレをひたすら行き来する時間が続きます。


症状としては『腸炎』ということになるのですが、これならただの風邪の方がましだと思えるほどの苦痛です。会社に勤めていた頃は、ほぼ毎年ありましたね。


実はいま、なんとなく身体が気だるくて、もしかしたら体内にウイルスが入っているんじゃないかと思っているのですが、それが体内で止まっているのに有難さを感じています。これが働いているときだったら、ダイレクトに腸に侵入されてしまい、サラサーラを垂れ流す日々に苛まれていたと思います。


何故こんなことを今更言い出すのかというと、会社員時代がまさに排泄物だったと思うからです。人のように扱って貰えず、異物を見るような目付きで見られ、あるときは使い物にならないなどとレッテルを貼り付けられ、こちら側が精一杯気を遣っても、結局道端の異物のように脇に追いやられるだけ。まさに排泄物のような扱いじゃありませんか。


ですが皆さんに言いたいのは、排泄物は決して役立たずではないということです。それは土壌に栄養を行き渡らせ、植物などの成長の糧となり、ひいては我々生物の活動の源にもなるという、とても重要な役割を持つものだったのです。


だから会社生活というものを排泄物に例えて揶揄するというのは、排泄物に対して失礼な物言いでしたね、反省します。


『人生は排泄物』という表題は、一見野暮ったく見えても、実はそれほど悪いものじゃない、むしろ良い結果をもたらす、ということを暗示したかったためです(気分を悪くされたらすいません)。

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