会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

ロクでもない人生だと思って一生を終わりたくない

こんにちは、curiosです。


歳を重ねて来て、おぼろげにではありますが、自分の人生の到達地点のようなものが見えて来ました。


恐らく、経済的にはそんなに困窮することなくやっていけるとは思います。仮に、55歳で会社を辞めたとしても、60歳までは貯蓄などで食い繋いで行けることと思います。また今年から始めたFIREへの取り組みが、多少なりとも実を結べば、尚更ゆとりが出ると思います。


60歳になったら、若い頃に入っていた個人年金が支給される見込みです。これは掛け金月1万円の個人年金で、60歳から10年の間、月額約7万円支給されるという、かなり割りのいい個人年金です。ですので国の年金が支給されなくても、当面の間は大丈夫です。


こうやって見ると、不安要因というのはあまり見受けられません。投資でよっぽど大きな損失を被らない限りは、つましい生活を心掛けてれば、破綻することはないと思います。


だが、しかし。だが、しかし、なのです。


自分はこれまでの会社生活で、取り返しのつかないほどの内面的損傷を負って来ました。それはちょっとやそっとのことじゃ恢復出来ないぐらい大きな傷です。悲しいのは、精神的な傷には保険が効かないことです。外面的には、どこも悪くないじゃないか、と言われて終わりです。


今の職場も悲しいかな、それを助長するような傾向が見受けられます。バカの集まり、と自分をなだめてはいるものの、なんだか時々叫び出したいことがあります。夜に見る夢も、とてつもなく暗いです。起きてその夢を思い出すだけで、憂鬱になります。


FIREという目標が見えてからは、すこしはその傾向も改善して来ました。ですが時たま、どうせ自分はこんなロクでもない人生しか歩めないんだ、と自虐的になってしまうことがあります。そうなってしまうと、もうなす術がありません。30代の頃の、お先真っ暗な自分に戻ってしまうという、デロリアンも真っ青の、『強制送還タイムスリップ指令』が発動されてしまうのです。


こういう場所から抜け出すためには、残りの人生でいままで失った自分の時間を取り返してやる、という意識的なポジティブシンキングが必要となります。18歳で社会に入り、35年を会社生活に捧げて来ました。そしてこれから、35年を自分を取り戻すために生きれば、自分の人生はロクでもないものではなかった、ということになります。


『ロクでもない人生だと思って一生を終わりたくない』、なんとか90歳まで生きれば達成出来る目標です。もうボケているかも知れませんが、その頃に、ああ、やっと自分は自分の人生を取り戻せたんだ、と脳裏をかすめることが出来れば、きっと微笑みながら床に着けることでしょう(笑)。

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