会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

もっと遊んどけ、というアドバイスをくれる輩たち

こんにちは。


私の若い頃は、これから景気が上がって行く時期ということもあって、社会に大らかさがあったと思います。確か20歳ぐらいからグングン日本は伸びて行って、ジャパンアズNo.1なんて本も出されたりしていました。それはほんの一瞬だけでしたが。


それに伴って、社会もなんだか空騒ぎしているような印象がありました。若い人間もそれに引っ張られて、様々なイベント、飲み会などに強制的に参加させられましたね。例えそういうものが苦手でも、若いんだからもっと遊べ、という空気と共に駆り出されました。


私もこの、『若い時はもっと遊んどけ』、というアドバイスに、振り回された一人でした。ちょっと根暗な素振りを見せたりすると、


「お前にアドバイスするけど、若い時はもっと遊んだ方がいいぞ」、


なんてわかったような口を聞く輩が幾人かいましたね。私はその頃から此処で書いているような命題に思い悩んでいたので、遊ぶなんてこととは無縁だったのですが。


そういうことを平気で言う人間の、神経がわからないです。人というのはいろんな事情があります。遊ぶのが大好きな人、また遊ぶのは好きだが諸事情があって遊べない人、そんなに好きではないが、誘われれば行く人、遊ぶなんて頭の片隅にも無い人、など様々です。


そのような個々の事情を加味せず、ただ単に十把一絡げにして、


「若いんだから、もっと遊べ」、なんて世話焼きをする、本当に単純な思考回路の原始的単細胞生物。


私はそんな輩に言いたいです。「では遊んでみて、なにか得るものがありましたか?」と。


きっとそういう輩は、付き合いが拡がった、とか、大人になってからの余裕に繋がったなどと抜かすのでしょうが、どれも具体的な根拠はないです。あくまでも、自分のなかの推定値に留まっています。


私は、気付いていました。バブルなんて一時の悪い夢のようなものだと。その熱に浮かされたようになっている人間共が、もっと金を使え、もっと色々経験を積め、なんて得意になっているだけだということに。


その証拠に、いまの静まり返った現状を見てどう思うでしょう?その頃得意になって、


「若い時はもっと遊ばなければダメだ」、なんて言った人たちは、その事実をどう言い訳するのでしょうか?アンタのせいで若いうちに貯めることが出来たお金も消えちまったよ、なんて言われたら、その補填をしてくれるとでも言うのでしょうか?


『若い時はもっと遊んどけ』、なんて訳知り顔で言って来る輩は、文字通りの『ただのバカ』です。ただ単に自分が節制してお金を貯めることが出来ないのを、はぐらかしている昭和の悪しき産物に過ぎません。


私にそのような甘言を投げ付けて来た人物は、そういえばここのところ見ないです。私の推測では、遊んだ方がいい、というポリシーを貫き通して無一文になり、どこかで野垂〇にしているか、或いは割りのいいバイトを求めて渡り歩いているか、のどちらかだと思います。


本当に、他人のアドバイスなんて聞かない方が身の為です。

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