会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

自分に合った仕事はあるか?

こんにちは。


私が会社員だった頃、如何にも仕事を嫌々やっているように見えたので、人生の先輩のような方が、忠告をしてくれたことがあります。


曰く、『何処へ行っても同じだよ』。


また、なにか自分で事業を始めて、生活を送りたい。会社員で疲弊するよりも、その方が自分のやりたいように出来る、なんて冗談にも、


『楽な仕事なんてないよ』、なんて言葉で返された記憶があります。


これらを統合すると、会社員でも、なにかを起業するにしても、人並みの苦労はあるし、楽な仕事なんてない、ということになります。


それは本当でしょうか?


私は一部は本当で一部はウソだと思います。


会社員でその職場が嫌になり、他へ移りたい、というのは、確かに逃げの要素があり、問題は解決しないのかも知れません。ここが踏ん張り所だ、と自分に言い聞かせ、あともうすこし我慢すれば、状況が好転したかも知れません。


ですが、その結末は、誰にもわかりません。


恐らく、『何処へ行っても同じだよ』という言葉を発した人は、『お前は何処へ行ってもダメだろう』、というのを、逆説的に言おうとしているんだと思います。ですがそれだと直球過ぎるので、


『何処へ行っても同じだよ』、という教訓めいた言葉で諭している。その言葉がヤケに説得力があるので、いつの間にか世間の一般的な認識として定着してしまった、という感じではないでしょうか。


そして、『楽な仕事なんてない』。この言葉には、素直に反旗を翻したいと思います。


一般的に、仕事は始めたてや、軌道に乗るまでが大変なのは、確かだと思います。そうしてある程度軌道に乗って来ると、いまでの苦労が嘘のように、フッと楽になることがあります。そしてそういう仕事は、恐らく自分に合っていると思います。


逆に、最初は順調に思えたが、その後状況が変わらなかったり、次第に辛く思えるような仕事、これは間違いなく自分にマッチしていない仕事です。


これは私の経験則ですが、人間も、最初からいい顔をして近付いて来る人にはロクな奴がいません。あとでその見返りを取ろうと考えているような輩ばかりです。逆に、最初はやや無愛想でも、仕事をこなして行く段階で、公平に接してくれるような人は、間違いなくその人にプラスになります。


これを仕事に当て嵌めてみれば、自分にとって合う職場、合わない職場は確実にあると思います。それに巡り合うために、職場を変わる、というのは、決して逃げなんかではない、と思います。


そうしてその合う職場さえ見付ければ、楽な仕事を手に入れたも同然だと思います。

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