観光バス横転事故について
昨日報道された、静岡県小山町の、ふじあざみラインでの観光バス横転事故。
本当に驚きました。
あそこは私もキノコ採りなどで行く所です。
観光バスが走行するには確かに安全とはいえない場所です。なにより狭いし、脇から生い茂る雑草などに埋もれて道幅がない箇所もあります。
そして、いまの所、事故原因は運転手の運転ミスに因るもの、という見方が大半です。私はこれに少し疑問があるのですが。
恐らくフットブレーキを多用したことによるフェード現象が原因だろうと。
ですが大型2種のドライバーならそういった箇所ではエンジンブレーキを併用するということは百も承知だと思います。また補助ブレーキとして、排気ブレーキや、リターダーブレーキなどもあったろうと思います。最終的にそれらを併用すれば、最悪の事態は免れたのでは、と思います。
それだけではない何かが、バスの車体に発生していたのではないか?
また運行会社の、運行前の点検ではバスに異常はなかった、という口述が、なんの疑いもなく書かれている点も気になります。そこに対してもっと踏み込んだ取材はしないのでしょうか。運行前点検が、形式的なものになっていた可能性なども踏まえて。
なにか運転手だけを、吊し上げの対象にしてしまおう、という気配が感じられます。
そして以前に私が上げた、人手不足についての記事が、ここで現実のものとなってしまいました。
もし運転手の過失によるものだとしても、一度もそのルートを走らせたことがないなど、明らかに場当たり的な運行の仕方が見受けられます。人手不足の解消を目指すというより、それでなんとか回してしまえ、というやり方です。
やはり、運転手に対する待遇の劣悪さが浮き彫りになってしまったと思います。