会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

日本のサービス業

こんにちは、curiosです。


日本のコンビニや飲食店というのは、細やかな配慮が行き届いているということで有名です。


普通外国の店では、あれほどへりくだった対応はしないそうです。日本では、お客が来なければ店は成り立たない、というスタンスで物事を進めていますが、外国では、お客だって物を買いたいから店に来ているんだろう、というスタンスです。どちらも一理ありますが、ある種過剰にお客のクレームを受けてしまっているいまの現状では、すこし日本も外国の店のような対応をしてもいいんじゃないかと思う時があります。


ネットの口コミサイトなどを見ても、重箱の隅を突くような記述があり、もうそういうのは沢山、と思わざるを得ません。これはお客側の方が立場が上という意識から来るものです。とにかくクレームを言えば、店側は恐縮して、今後とも鋭意改善して行きます、とコメントが来ると思い込んでしまっている。


日本人の悪いところとしては、サービスを受ける側が絶対的に上、という感覚を捨て切れていないところにあると思います。昔の演歌歌手の、『お客様は神様です』というフレーズが頭の片隅に残っている方もいることでしょう。本来そんなことはないのですが、冗談のようなその台詞を、真に受けてしまっている方がいまだに居られます。


美味しい料理、素晴らしい空間演出、そういうものを店側も提供するのですから、そんなにへりくだった対応をしなくてもいいと思うのです。それを欲するからお客も来るのであり、なにも来てやっている、というわけではないのです。それよりも美味しい料理と充実した時間を味わえれば、なによりそれが営業努力をしているということの証しだと思います。


世の中がもっとシンプルに、そういう本質的な所で分かり合えれば、下らない大名の御用聞きのような接客対応も要らなくなると思うのですが。

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