会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

日の差さない場所

こんにちは、curiosです。


社会の表舞台から降りた人間として、この世界にある、明るく煌びやかな場所、そういう場所を、忌避する傾向が強くなって来ました。


明るく煌びやかな場所、例を挙げるとするなら、ディズニーランド、リゾートホテル、お洒落なレストラン、と言ったところでしょうか。


言ってみれば夢と希望に満ち溢れた場所で、一人で行くよりかはカップルや子供連れで行く方が似合う場所です。


それとは逆に、うらぶれて寂れ果てた、この世の果てというような場所に魅かれる傾向があります。


例を挙げると、ロクに客の来ないレンタルDVDショップ、地方都市の古本屋、薄暗いゲームセンター、のようなところです。


いずれも、好日的、とは言い難く、夢と希望に満ち溢れている、とは言えません。


では何故そうなるのか。多分いまの自分にとっては、ディズニーランドやリゾート施設などは、無用の長物となっているからだと思います。無駄に明るい、楽しい、という空気を強制されているような雰囲気がある。


それとは逆に、潰れそうな雰囲気のレンタルDVDショップや古本屋は、まさに自分の居場所、という感じがするのです。


飾らない、無理に明るい雰囲気を強制しない、あるがままの存在。そういうものが、実に自分の肌に馴染んでくれる。


昔のイケイケだった頃の日本社会は、どちらかといえば前者を目指していたと思います。恋人と行くのはお洒落なリゾートホテルやお洒落なレストランと相場が決まっていた。またディズニーランドは文字通り夢の国だった。


でも今や日本は落日の時代で、そんな飾り立てたようなものは嘘だ、ということに皆な気付き始めた。見え透いた社会の理想像のようなものに、皆なが嫌悪感を抱くようになって来た。


でもこれって社会にとっては健全化を促すいい機会だと思うのです。社会というのは明るい面ばかりではない。暗い面、影の面、負の面もある。


そういうものを早い段階で気付かせてあげる、そういう教育が、社会に出てから躓かないようにさせるためのいい予行演習になるのではないでしょうか?


まあどちらにしろ、私はもう『日の差さない場所』で生きて行く他ないのですが。

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