死ぬまで生きればいい
こんにちは、curiosです。
私は動物の動画を上げたりすることからもわかるように、動物が好きです。
動物に教えられることが多々あります。
動物は、人間のように暖かい住処も無く、食料をストックして置くことも出来ません。
寒いときは木陰や草むらに隠れ、陽の当たるときは身体いっぱいに陽光を浴びてその暖かさを享受します。
動物というのは死を恐れません。恐れないというか、『死』という概念がないのです。彼らは外敵に襲われるまで精一杯に逃げ、そして捕食されます。
いつか近くの原っぱで、巣からはぐれた仔ねずみが一匹、彷徨ってるのを見ました。どちらへ行っていいかわからず、右往左往しているようでした。この近辺にはカラスもいますので、カラスに見つかったらたちまち捕獲されてしまうでしょう。
しばらく見ていても、その状況が改善される様子は無いようでした。ですがその仔ねずみは、なにやら草の種のようなものを探し、それを一生懸命摂り、すこしでも生を持続させようとしてるみたいでした。
私たちは無闇に『死』を恐れます。いまの時代なら、まず餓えて死ぬということは無く、また人間は外敵も無い存在になった。それなのに『死』を過剰に意識し、怯えます。特に我々のような神経過敏な人間は尚更その傾向が強いと思われます。
ですがこの仔ねずみは、『死ぬまで生きればいい』、ということを教えてくれます。死ぬまでエサを摂り続け、生命を存続させ、その瞬間が来るまで生きればいい。
人間の方が明らかに文明的にも優れており、生命を存続させるのは容易い。それなのに死に怯えるというのはどういうわけでしょう?
ともかく、生き物を見ていると、『死ぬまで生きればいい』、という生命の基本概念を、再確認させてくれます。だから自分は自然や野原のなかに身を置いて、時々それを実感して置きます。